内容説明
「白紙の状態」で生まれ落ちたはずの人間が、他者と絡みあいながら、いつしかほかの誰でもない、「私」となる。ことばと身体という、存在の根底に立ち戻ったとき、そこにはいったい、どんな光景が見えてくるのだろうか?発達論的還元の手法を武器に、この不思議に立ち向かう。
目次
序章 人の世界の不思議な構図
第1章 ことばの世界と身体
第2章 ひとまずゼロに戻って―発達論的還元
第3章 身体のもつ心的構図
第4章 ことばの世界の手前で
第5章 ことばの世界の成り立ちと「私」の世界
第6章 関係性から生まれ、関係性に囚われた「私」