講談社選書メチエ<br> 「私」とは何か―ことばと身体の出会い

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講談社選書メチエ
「私」とは何か―ことばと身体の出会い

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062581707
  • NDC分類 143
  • Cコード C0311

内容説明

「白紙の状態」で生まれ落ちたはずの人間が、他者と絡みあいながら、いつしかほかの誰でもない、「私」となる。ことばと身体という、存在の根底に立ち戻ったとき、そこにはいったい、どんな光景が見えてくるのだろうか?発達論的還元の手法を武器に、この不思議に立ち向かう。

目次

序章 人の世界の不思議な構図
第1章 ことばの世界と身体
第2章 ひとまずゼロに戻って―発達論的還元
第3章 身体のもつ心的構図
第4章 ことばの世界の手前で
第5章 ことばの世界の成り立ちと「私」の世界
第6章 関係性から生まれ、関係性に囚われた「私」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まつゆう

3
レポートのために読み流すつもりが、食い入るように読んでしまった。個人的なものでもあり、かつ個人を超え出づる存在でもある身体、そしてことばの哲学には徹頭徹尾、人間は社会的存在だというメッセージがあるように思われて、読んでいて感銘を覚える。2013/01/27

かわけい

2
私とは身体という道具を持つ意識であり記憶であり言葉である。わたしは無力な「個」として生まれ家族に育てられ、地域社会に育てられる。言語を習得し社会的な関係を築くことができるようになる。共同社会に育てられた私は一人では生きてゆけない。自分が現在関係を持っている人々と、今後関係を持つであろう人々と上手に付き合っていかねばならないのだ。そのために必要となるのが他者の視線である。私は絶えず他者との比較の中で暮らしている。ほとんどの場合相手が自分のことをどう思っているかはわからない。それでも相手の思考を想像しながら生2016/08/13

まーれ

1
決して読みやすくはなかったのだけど、おもしろかった。「私」を「私」として意識することについてなど、なるほどと思わされた。2018/02/27

きゃんD

1
関係性のなかから「私」が初めて立ち上がる。「関係」ってそんな単純なものではないんだなぁと思った。他者理解なんてもっと複雑で、不可能に近いことなんだろうなぁ…。とても読みやすかったように思う。もっといろいろ読んで世界を広げていきたい。2012/05/28

s_i

0
自閉症ねー2012/07/17

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