内容説明
「男はタフでなければ生きていけない」のか?一人称単数、口語体。酒と女と雨と孤独な男の物語…。第一次大戦をへて、ハードボイルドとスパイ小説が誕生した。無邪気な「男らしさ」が崩壊した20世紀。国家、性、正義―あらゆる境界線のゆらぎのなかで「男」はどう生き延びるのか。
目次
第1章 スパイになったシャーロック・ホームズ
第2章 ヘミングウェイとハードボイルド
第3章 タフガイの光と影
第4章 アンチ・ヒーローの居場所
第5章 探偵する女性の登場
第6章 スパイ小説と国家の解体
第7章 スパイと女性たち