講談社選書メチエ<br> ナチ独裁下の子どもたち―ヒトラー・ユーゲント体制

講談社選書メチエ
ナチ独裁下の子どもたち―ヒトラー・ユーゲント体制

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  • サイズ B6判/ページ数 242p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062581592
  • NDC分類 234.074
  • Cコード C0322

内容説明

「青少年を手に入れるものは、未来を手に入れる」。ヒトラー・ユーゲントは、子どもの「ナチ化」を推進する。しかし「子どもの独占」が完成したとき、「反逆」も子どもたちから始まった。サボタージュ・反抗・学力低下。さまざまな証言から、「総統の子どもたち」のこころの実態に迫る。

目次

第1章 ワイマル期のヒトラー・ユーゲント
第2章 「国家青少年」への道
第3章 教会との闘争
第4章 学校教育への負担
第5章 反抗する若者たち
第6章 戦時下のヒトラー・ユーゲント

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みなみ

12
ヒトラー・ユーゲントの概説書。ヒトラー・ユーゲントは急速に組織を拡大した時期に指導者不足に悩んでいる。急速に店舗を拡大した外食チェーンでサービスを確保できない状態を思わせる。教育への介入で教師に多大な負担のある研修を押し付けるのはブラック研修のようだ。更に、ナチスは学問を軽視していたため、生徒の学習意欲が失われ、学級崩壊を引き起こす。ナチスは改善をはかるが、自らのスタンスの問題を受け止めず反省していなかった。かように、現代の組織にも通じる問題点や無責任さが取り上げられていて面白い切り口だった。2021/04/07

ののまる

7
教会や学校教育を排除し、教師を隷属させ、ヒトラー・ユーゲント体制を確立していく過程。反抗する子どもや、さほどやる気の無い子どももいたけれども、結局終戦間近には、即席の兵士として死んでいった子どもたち。2023/02/05

富士さん

2
再読。蒙を啓かれてワクワクするような気分にはなりませんでしたが、子供ってこんなもんだよねという現実を改めで確認するという意味ではおもしろい本でした。時代がどうであろうと、大人が掲げるそれらしい大義や自己満足的なおせっかいとは関係なく、子供は自分の楽しいと思うことを正直にやるものです。それが体制への反抗でも、戦争への参加でも、スリルと自己肯定感に正直に行動するものです。大人になってそれを賢しらに理由づけしたとしても、根本はそんなものでしょう。そしてその中でうまく立ち回れない人間が、一方的にババを引くのです。2017/04/16

ビタミン

1
★★★★☆2021/08/02

yurari

1
ヒトラー・ユーゲントは教育の場にまで入り込んでいた。最後の、青年リーダーによる、子供達の分析が鋭い。2016/02/21

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