講談社選書メチエ<br> 英国式庭園―自然は直線を好まない

講談社選書メチエ
英国式庭園―自然は直線を好まない

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062581578
  • NDC分類 629.233
  • Cコード C0322

内容説明

なだらかな草原、ゆるやかにうねる小川。18世紀英国が生み出した「西欧庭園の革命」―風景式庭園。ささやかな敷地に色とりどりの花が咲き乱れる「なつかしい庭」―コティジ・ガーデン。緑なすイングランドを舞台に、「楽園の夢」実現にかけた英国人の飽くなき情熱をたどる。

目次

序章 英国庭園の魅力と謎
第1章 ローマ時代から中世まで
第2章 ルネッサンス―宮廷から海外へ
第3章 17世紀―内乱の時代から名誉革命へ
第4章 英国式庭園の設立
第5章 楽園を求めて
第6章 ヴィクトリア朝の庭
終章 小さなコティジ・ガーデンと公共庭園―20世紀から未来へ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

miki

17
読めば読むほど庭を知り、知れば知るほど興味深い庭園の世界。英国の時代とともに庭が辿ってきた変遷を考えると、華やかな一面、庭の知られざる姿を覗いたような気分に。自分がこれから卒業論文で扱うテーマとどう関わるかと頭の中で色々とアプローチを思索中。ノートに書き込んだ内容とともにパソコンに向かいます。2013/12/19

chang_ume

3
イギリス式庭園(風景式庭園)の成立と変質について。18世紀の大規模造園事業「改良」 に関して、キーパーソン3名の活動整理が端的です(ウィリアム・ケント、ランスロット・“ケイパビリティ”・ブラウン、ハンフリー・レプトン)。とりわけ主要なブラウンについては、後の批判「ピクチャレスク論争」も含めて特徴を理解できた。やはり彼がひとつの定点ですね。ただピクチャレスクそのものについては、造園への具体的な影響も含めて他書で補完が必要だろうと思う(本書の整理では、「ピクチャレスク派」はブラウンらとは区別された理解)。2019/03/18

timeturner

0
イギリスの歴史、英文学に関心のある人には実に面白くためになる。2011/12/09

moti moti

0
私が英国風庭園だと思っていたものは、ピクチャレスク風コテージガーデンだったらしい。ただ、Wikipediaとかを見ると一般的に英国風庭園と言えば風景式庭園を言うようだ。確かに、本書の記述でも、コテージガーデンは英国の庭園史上、傍流のようにも読める。まあ、金持ちの暇つぶしのような風景式庭園(作庭のため、村人を立ち退かせたりもした。)よりも、コテージガーデンの方が近現代的だし、親近感が湧く。随所に文学作品の引用があり、庭を見る当時のイギリス人の内面が垣間見えて、より理解が深まったような気がする。2024/10/11

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