内容説明
盛り場に、辻々に、縁日に―百万都市江戸を埋め尽くしたファーストフード屋台から、日本料理を代表するてんぷら、すし、そばが生まれた。せっかち庶民の愛した江戸前の味、将軍の意外に質素な食卓、「初鰹狂奏曲」、そして究極のグルメレストラン八百善まで、多彩で華麗な江戸の食空間を読む。
目次
第1章 江戸のファーストフードのにぎわい
第2章 江戸の味の誕生
第3章 将軍の食卓、町人の食卓
第4章 大江戸グルメブーム
第5章 究極の料理茶屋、八百善
第6章 日本料理の完成
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
林 一歩
27
中世期の食に関するレポートでつまらないものはないのでは...と常々思っていますが、この本も外れなし。2014/01/19
ようはん
17
江戸時代が不衛生で今の時代よりもずっと不自由な事は分かっているが、江戸後期の食文化には独特の魅力はあると感じている。江戸時代に生きるのなら文化文政期辺りの江戸町人ぐらいのポジションで屋台売りの天麩羅や鮨を食べてみたい。2020/09/24
keroppi
14
図書館リユース本。江戸の食文化を綴る。江戸の庶民に思いを馳せ、てんぷら、寿司、そば、鰻を食べてみよう。2016/09/30
zyxwvu
6
現代では高級な料理となっているてんぷら、にぎりずし、鰻の蒲焼きやそばはいずれも江戸時代に屋台で売られ始めたファーストフードで、庶民の食べ物だった。本書ではそれらがどのように発達していったかが書かれていて興味深い。また、すしやてんぷらの材料となる新鮮な魚介類を届けるための物流や、上水道が充実していたことにも驚かされる。題名のファーストフード以外にも将軍・武士の食事や高級料亭の出現、初物を好む江戸っ子の様子など江戸時代の食文化がどのようなものだったのかを知ることができた。2011/02/19
まげりん
5
幕末物を読んでいると、将軍様がばたばたと脚気煩いでお亡くなりになるので、なんでだろう???と思って読んでみました。精米されたお米が原因とは聞いていましたが、おかずは本当に質素。病気にもなるわ~2013/10/15
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