講談社選書メチエ
エゾの歴史―北の人びとと「日本」

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062580694
  • NDC分類 211
  • Cコード C0321

内容説明

エゾとは、エミシとは。かつて、大陸と壮大な交易を展開していた北方の民。日の本・唐子・渡党…。その謎めいた姿は記録のあいまに見え隠れしながら、ついには「日本」に組み込まれてしまう。北の地に繰り広げられたもう一つの「日本史」を追い求める。

目次

序章 エゾ地の交易
第1章 エゾから見たエミシ論
第2章 エゾの登場
第3章 エゾと擦文文化
第4章 波涛を越えて
第5章 未完の王権
第6章 「エゾ」政権から「和人」政権へ
第7章 底抜け鎖国体制―北からの道・北への道
第8章 エゾ地の閂
第9章 エゾ地の人別帳
終章 北方史研究私論―おわりにかえて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

印度 洋一郎

6
古代のエミシの本は多いが、意外と無いのが中世から近世の「エゾ」の歴史。資料も少なく、わからない事だらけながらも、津軽半島から蝦夷にかけて住んでいた人々の動向や、それに対する「日本」側の対応の歴史は興味深い。鎌倉時代には、大陸へ侵攻して、元朝と数十年間も戦うほどの勢力があったらしい。その中には、安東氏や松前氏といった和人化したエゾもおり、彼らは日本人であり、日本人でないような独特の立場にあった。日本の支配的政権側も蝦夷を自分達の勢力圏だと見做したり、「外国」だと見做したりして、曖昧な位置づけだったらしい。2012/08/27

竜王五代の人

4
なんか、関係各所あっちにもこっちにも貶しケンカ売っていくスタイルの本。エゾとエミシはどう違ってどうして切り替わったのかのあたりが特に。国家に縛られず日本海北部~アムール河にかけてひろく交易や交流していたのが、幕府・ロシア・清に挟まれどんどん窮屈になっていく北方民の歴史。2024/05/23

takeapple

3
蝦夷って書いて、「えみし」と読む場合と「えぞ」と読む場合があって、それぞれどう違うか、アイヌ民族との関係はどうなのか、また江戸時代の外への窓口の1つである、松前藩はどうやってできたのか、なぜ、明治以後、アイヌ民族は蹂躙されつづけているのかの1つの答えがここにある。「方民」についてなど、私の頭ではよくわからないところもあるので、星4つ。2010/07/27

多分、器用です

1
歴史の本って感じ2021/07/26

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