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出版社内容情報
池谷 裕二[イケガヤ ユウジ]
著・文・その他
内容説明
すでに日本語の音にカスタマイズされてしまった私たち大人の脳にとって、残念ながらネイティブ発音の習得は至難の業。脳科学者である著者も米国留学時代に発音で苦しみ、試行錯誤の末にたどり着いたのが、まったく新しい「英語→カタカナ変換」の法則だった。脳のしくみに着目し、もっとも合理的にネイティブ発音に近づく画期的方法を音声つきで紹介!
目次
1 意識改革編(渡米カウンターパンチ;相手まかせな日本語;発音か文法か;努力は報われない!?;英語の上達はあきらめよう!?;開き直る学習法;カタカナ英語をいこう)
2 実践編 初級コース
3 実践編 応用コース
4 法則編
5 理論編(忌まわしきマグネット効果;若さが決め手;バイリンガル脳の秘密;獲得すること、習得すること;おとなでも英語を習得できる;多言語を操るとき;言葉は声に出していなくても使っている;人の心は言語から生まれる;言語が生まれた歴史的瞬間;効果的な勉強法とは)
著者等紹介
池谷裕二[イケガヤユウジ]
1970年、静岡県藤枝市生まれ。薬学博士。現在、東京大学薬学部教授。脳研究者。海馬の研究を通じ、脳の健康について探究をつづける。文部科学大臣表彰(若手科学者賞)、日本学術振興会賞、日本学士院学術奨励賞、塚原仲晃記念賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
禿童子
36
脳科学者の池谷が自分の渡米時の苦労から編み出したカタカナ英語の法則。学校で習ったことのないネイティブの発音に苦労して米国ラジオ放送を聴取してヒアリングの練習をしたが徒労におわった経験を思い出す。そうだ、開き直って、日本語耳で聞いたままのカタカナ発音をマスターすればいいじゃないか!その気持ち良く分かる。子音の省略、tがラになる、iはイではなくエなど13の法則を適用。ジョン万次郎のホッタイモイジルナの世界に回帰するのか。発音はそれでいいとして聞き取るのに効果があるのか?ヒューリスティックな方法論ならありかも。2021/08/28
Minamihama
18
犬には2種類の色覚があります。 つまり、犬は三色覚を持つ人間と同じように虹を見ることができないのです。 一人は 2 つのものを別々に区別できますが、もう一人はそれができず、2 つのものが同じであると認識します。 同じ状況が音声学でも起こります。 ほとんどの日本人は 5 種類の母音を持っていますが、英語話者は 20 以上の母音を持っています。 逆に、英語話者は「kaso」と「kasso」を区別するのが困難です。 Kaso = 過疎。過疎。 Kasso = 滑走(路)滑走路 2023/10/20
中嶋YN
7
目からうろこの英語習得本。本著を読んだ後、ある洋画を観ていたら「テイケリーズィ」とうセリフが聞こえてきて、アッ!と思った(笑)。2023/05/31
あんさん
6
「効果的な勉強法は存在しません」「学習はつらいほうが深く定着しやすい。楽に学んだことは、砂に書いた文字のようなものだ」2021/06/19
kuririn
6
「カタカナ英語が日本の英語教育を……」「ネイティブにそんなカタカナ英語が……」と憂う日本人に朗報である。試しにSiriやグーグル翻訳のアプリで「ナラローウ」とか「ハゼゴン」と(英語っぽく)発音してみてほしい。"Not at all"、 "How's it going?"と認識してくれればOK。もちろんフォニックスやリエゾン、アクセントやイントネーションをしっかり学ぶことは重要だ。しかし本書は、開き直ってカタカナ発音をする方が日本人にはいいのではないか、という「実用」に重点をおいた発音術を学ぶものである。→2018/01/08