ブルーバックス
灯台の光はなぜ遠くまで届くのか―時代を変えたフレネルレンズの軌跡

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  • サイズ 新書判/ページ数 299p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062579391
  • NDC分類 535.87
  • Cコード C0244

出版社内容情報

海を明るく照らし、海難から多くの命を救ったフレネルレンズとは? 世界一の光を作った“光の魔術師”の生涯と、灯台の秘密に迫る。ニューヨークタイムス、ウォール・ストリート・ジャーナル、ネイチャーほか、海外メディアも大絶賛!

1800年代、海難事故が相次いでいたフランスで、暗い海を明るく照らす灯台が求められていた。
小さな光を効率よく、より遠くまで届けるにはどうすればいいか――その難題に挑んだのがオーギュスタン・ジャン・フレネルだった。
多くの命を救い、人々を魅了し、世界中に広まった「フレネルレンズ」とは何か。
いわゆるオタクで内気だった青年が、信念を貫いて築きあげた19世紀の偉大な業績に迫る。

序章 暗く危険な海
第1章 それは、一人の男の野望から始まった
第2章 「灯台の光」への挑戦
第3章 より確かな輝きを求めて
第4章 引き継がれた遺志
第5章 遅れをとった大国、アメリカ
第6章 南北戦争と灯台
第7章 黄金時代の到来


テレサ・レヴィット[テレサ レヴィット]
著・文・その他

岡田 好惠[オカダ ヨシエ]
翻訳

内容説明

1800年代、海難事故が相次いでいたフランスで、暗い海を明るく照らす灯台が求められていた。小さな光を効率よく、より遠くまで届けるにはどうすればいいか―その難題に挑んだのがフレネルだった。多くの命を救い、人々を魅了し、世界中に広まったフレネルレンズとは何か。いわゆるオタクで内気だった青年が信念を貫いて築きあげた19世紀の偉大な業績に迫る。

目次

序章 暗く危険な海
第1章 それは、一人の男の野望から始まった
第2章 「灯台の光」への挑戦
第3章 より確かな輝きを求めて
第4章 引き継がれた遺志
第5章 遅れをとった大国、アメリカ
第6章 南北戦争と灯台
第7章 黄金時代の到来

著者等紹介

レヴィット,テレサ[レヴィット,テレサ] [Levitt,Theresa]
ミシシッピ大学のマクドネル・バークスデールカレッジ歴史学科長、准教授。マサチューセッツ工科大学(MIT)を卒業後、アイオワ州立大学で歴史学の修士号、ハーバード大学で博士号を取得。アメリカ国立科学財団(NSF)などより研究助成金を授与され、多岐にわたる科学論文や記事を数多く発表している

岡田好惠[オカダヨシエ]
青山学院大学文学部フランス文学科卒。主な著書に『アインシュタイン』(講談社火の鳥伝記文庫)など。主な訳書に『デルトラ・クエスト』シリーズ1期・2期(岩崎書店)、『勇者ライと3つの扉』シリーズ(KADOKAWA)、『小公女セーラ』(学研教育出版)、絵本『ちいさなプリンセスソフィア』シリーズ(講談社)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雪風のねこ@(=´ω`=)

48
アンティキテラ古代ギリシャのコンピュータにニュアンスが似ている。科学的な考察は少なく、フレネルレンズの歴史を描いている。海運産業の助けとして遠くに届く光を産み出し、国運を担う事業となり、そして軍事拠点として破壊を受け、やがて電子の波に取って代わられる。…ではなぜこの邦題を付けたのであろうか?それは本書284Pをご覧頂きたい。複数の灯台を光のネットワークとして形成し沿岸をカバーする事によって、座礁を避け船を港に導く。それは孤独で暗い海を旅する乗組員にとって、慈愛に満ちた手を差し伸べられる事に、同義なのだ。2015/11/24

びっぐすとん

18
再読。陸にいる人間はあまり関心のない灯台だが、夜間、悪天候の海にいる船舶には命綱にもなる灯台。人々が大海原に出ていくようになり、その重要性が増した19世紀、より明るい光を灯台に、と命をかけたフランス人技師フレネル。彼の名を冠するフレネルレンズが世界中の灯台に広まるまでが彼の人生と共に語られる。現在でもフレネルレンズは電化して灯台で使用されている。夜家路に向かう人々が家の明かりにホッとするように、暗い海にみえる一筋の光がどれだけ船乗りを安心させただろう。犬吠埼も野島崎も行ったのにレンズを見てないことを後悔。2020/09/21

kaizen@名古屋de朝活読書会

18
#感想歌 反射鏡光を同じ方向に集めるレンズ遠く明るい2017/09/23

イワトコナマズ

12
灯台の光源で発生した等方的な光を平行な光にするためにフレネルレンズが使用されます。この本はそのフレネルレンズの歴史について書かれた本です。開発者のフレネルさんの生い立ちやフレネルレンズを灯台に使用するに当たってどのように改良が加えられたかなど苦労話が書かれています。洋風プロジェクトXです。2021/12/13

やいっち

5
昔は、平野部だって、灯は心許なかった。遠くに見える灯篭がどんなに心強かったことか。まして、夜の海となると! 昭和世代の吾輩は、灯台というと、おいら岬の~♪ と歌う、「喜びも悲しみも幾年月」という歌やドラマを思い出してしまう。闇の中の一燈のありがたさ。今は、GPSやらレーザーやら隔世の感があって、若い世代には実感が持てないかも。我々世代がギリギリ、実感を持てるのかもしれない。2016/04/12

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