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出版社内容情報
日本火山学会[ニホンカザンガッカイ]
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内容説明
日本の火山はどうなっている?戦後最大の火山災害を引き起こした御嶽山の噴火から一年になります。箱根山、口永良部島、浅間山、桜島など、つぎつぎと火山活動が活発化し日本列島に異変が起きているのでは?東日本大震災の影響なのか、富士山は噴火しないのか、火山災害からどう身を守ればよいのか、噴火予知は可能なのか…。火山噴火にまつわるさまざまな疑問に火山学者が真摯に回答します。
目次
第1章 あの山は大丈夫?
第2章 火山ってどんな“山”?
第3章 灼熱のマグマの正体は?
第4章 噴火でなにが噴き出るのか?
第5章 流れ出ているのはなに?
第6章 火山大国日本の火山活動の特徴は?
第7章 ふるさとの火山について教えて!
第8章 火山の恵みを知りたい!
第9章 火山の災害から身を守るには?
第10章 火山の災害の複雑さ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
32
硫黄の融点は約113℃で、160℃になると、さらさらの流体になる(119頁)。157頁をみるとわかるように、原発よりも火山の方が数は多い。とはいえ、つくり過ぎではなかったですかね? 中曽根さんよぅ。正力さんよぅ。土下座してから死んでくれよ。リニアの建設で大深度地下を彫る時に、火山に影響することは? との問いだが、何の問題もないという(166頁)。仮にできたとして、安全に避難できるのか? なってみなけりゃわからんじゃないか? 2016/02/26
禿童子
4
一般の人の火山についての疑問に火山学の専門家が答える。2000年の初版に2015年の御嶽山、口永良部島、西ノ島など噴火の被害やニュースで高まった関心に答える増補改訂版。「シンカンセンハ、カリアゲデ」は深冷岩(花崗岩>閃緑岩>はんれい岩)と火山岩(流紋岩>安山岩>玄武岩)を二酸化けい素の含有率の高い順で覚える語呂合わせ。破局的カルデラ噴火:「大規模火砕流により影響を受ける地域では数時間のうちに、建物は破壊され焼き尽くされ、地表の生き物はほぼ全滅するでしょう」。姶良カルデラ規模の噴火で国民全体が生存の危機に!2016/03/06
たっつみー
2
御嶽山噴火後の改訂版。火山による災害や火山があるからこその豊かな風土、火山の成り立ちと噴火の予測など火山国に住んでいるなら知って損のないQ&A。2020/05/28
dexter4620
1
火山の基礎知識を学ぶには最適。個人的には巻末近くのふるさと(地方)の山々の論評が興味深かった。口永良部島に次いで箱根山が危険なのは初めて知った。次は火山からの避難や対策に関する本を読んでみたい。2024/03/12
Kouhei Higuchi
1
火山の噴火が続いています。基本を知りたく購入。仕事でもこの分野へ進出を始めたので参考になりました。改定で御嶽山のこと等最新のことが追加されています。一般に分かりやすく書かれています。2016/03/04