ブルーバックス<br> HSPと分子シャペロン―生命を守る驚異のタンパク質

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ブルーバックス
HSPと分子シャペロン―生命を守る驚異のタンパク質

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  • サイズ 新書判/ページ数 270p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062577748
  • NDC分類 491.42
  • Cコード C0247

出版社内容情報

生命を脅かすストレスからタンパク質を守り、壊れたタンパク質を再生するタンパク質「分子シャペロン」。その働きと応用の最新研究。いま明らかになる、生命が40億年かかって手に入れた想像を超える驚異のメカニズム

タンパク質を守り、タンパク質を育む「タンパク質」
生命を脅かすあらゆるストレスからタンパク質を守り、誕生から、機能を失い分解されるまでタンパク質のために健気に働く「タンパク質」それが、HSPであり分子シャペロンだ。
生命が40億年かかって手に入れたナノレベルのこの驚くべきシステムを解説し、創薬へのチャレンジまでを紹介する。

生命は膨大な数のタンパク質たちの、化学反応によって営まれている。そのタンパク質たちを、高熱や毒・ウィルスなどあらゆるストレスから守り、壊れたタンパク質を修復し、育む「タンパク質」がある。それが、HSPであり、分子シャペロンだ。
1962年、リトサ博士はショウジョウバエの幼虫に熱ショックを与えると、あるタンパク質が多量に生産されることを発見した。博士はそれをHeat Shock Protein:HSPと名付けた。HSPは熱ストレスだけではなく、重金属、活性酸素、アルコールなど生命にとって危険な様々なストレスによって増えることが分かった……。

第1章 ストレスとはなにか、HSPとはなにか
第2章 HSPはどのようにしてストレスに対抗しているのか
第3章 ストレスがないときでも、HSPは頑張っている――揺りかごから墓場まで
第4章 HSPを増やす薬の発見
第5章 HSPを利用した新たな医薬品開発の試み
第6章 HSPを応用した化粧品開発
第7章 HSPを応用したいろいろな取り組み


水島 徹[ミズシマ トオル]
著・文・その他

内容説明

生命を脅かすあらゆるストレスからタンパク質を守り誕生から、機能を失い分解されるまでタンパク質のために健気に働く「タンパク質」それが、HSPであり分子シャペロンだ。生命が40億年かかって手に入れたナノレベルのこの驚くべきシステムを解説し、創薬へのチャレンジまでを紹介する。

目次

第1章 ストレスとはなにか、HSPとはなにか
第2章 HSPはどのようにしてストレスに対抗しているのか
第3章 ストレスがないときでも、HSPは頑張っている―揺りかごから墓場まで
第4章 HSPを増やす薬の発見
第5章 HSPを利用した新たな医薬品開発の試み
第6章 HSPを応用した化粧品開発
第7章 HSPを応用したいろいろな取り組み

著者等紹介

水島徹[ミズシマトオル]
1967年東京生まれ。東京大学薬学部卒業後、山之内製薬(現アステラス製薬)研究員、九州大学助手を経て、二九歳で岡山大学助教授、三六歳で熊本大学教授に就任。2006年、我が国初の創薬研究センターの初代センター長に就任。2011年から慶應義塾大学薬学部教授。大学での教育・研究の傍ら、我が国のバイオベンチャーの草分け的存在であるLTTバイオファーマ(株)の取締役会長も兼務し、医薬品開発の先頭に立っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

23
#説明歌 分子シャペロン分子量ごとのHSPタンパク質を助けるタンパク2017/08/13

calaf

13
基礎から応用まで、どれも素晴らしい研究を進めている人のようです。こういう状態、正に理想ですねぇ...まぁ、私には生物や医薬品分野は専門には出来ないでしょうけど (笑) それにしても、HSP ってすごいタンパク質ですね。これに賭ける著者の意気込みも、分かる気がする...2012/07/31

Uzundk

12
人間が正常な生活をおくるにはメンテナンスが欠かせない。体を構成するタンパク質もDNAも同じである。それがHSP。熱ショックタンパクとは単に熱耐性を上げるのではなく、複雑なタンパク質が正常に構成され、配置され、不良品や寿命の来たタンパクを分解する、分子レベルのメンテナーである。前半はHSPの働きについて、後半は化粧品医療品の話になり美容も表面レベルの保湿とか遮断だけでなく、分子レベルの自己修復力の向上で染みや皺や皮膚ガンを抑制する事が出来るという。化粧品の売り文句をあまり信じていない私は目から鱗だった。2016/02/09

ykoro

10
基本的な考え方が分かりやすい。化粧品への応用がすでに実用化されているのも面白い。2016/03/28

テイネハイランド

8
図書館本。バイオベンチャーの社長/慶応薬学部の教授(執筆時)という凄い肩書の著者が語る驚異のタンパク質HSPについての解説本。HSPは、生物の持つ自然治癒力に大きな働きをしている。著者によれば、毎日42度くらいの熱めの風呂に30~40分入ることにより、マウスでの実験結果を単純に類推するなら、HSPが体内で増えるため、様々な健康増進・美容効果が期待できるとのこと。まだまだ、HSPのメカニズムについては不明な点だらけなのが、読んでいて大変もどかしい。今後の科学の進展が待ち望まれる。2015/09/15

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