ブルーバックス<br> 極限の科学―低温・高圧・強磁場の物理

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ブルーバックス
極限の科学―低温・高圧・強磁場の物理

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062576697
  • NDC分類 426.7
  • Cコード C0242

出版社内容情報

ナノテクを超えた極限の世界に挑む科学技術。
半導体材料のシリコンに高圧をかけると金属に変身!? 環境が極端なまでに変化すると、思いもよらぬ状態に変貌し新しい性質を見せる。物性の不思議な世界を覗く。

内容説明

未経験な極限的世界に一歩踏み込んで物質が置かれている環境を深くゆさぶってみると、物質は思いもよらぬ新しい顔を見せてくれる。気体が金属になったり、超伝導体になったり、鉄の磁気が消えてしまったり、新しい機能の発現の画期的なヒントが満載。ナノテクノロジーの次にやってくる極限技術の最前線に迫る。

目次

第1章 極限序説
第2章 温度の世界(極低温から超低温へ;超流動)
第3章 圧力の世界
第4章 磁場の世界
第5章 宇宙の極限物性

著者等紹介

伊達宗行[ダテムネユキ]
1929年仙台市に生まれる。東北大学理学部物理学科卒業。理学博士。大阪大学理学部教授を29年、同学部長を経て日本原子力研究所の初代先端基礎研究センター長を務める。現在、(財)新世代研究所理事長、大阪大学名誉教授。専門は物性物理学、特に磁性研究で広く世界に知られている。電子スピン共鳴の研究で松永賞、超強磁場の開発で仁科記念賞、藤原賞、そして紫綬褒章、勲二等瑞宝章を受けている。日本物理学会会長、日本学術会議会員、同第四部長なども歴任。明快な論理と理系にはない流麗な文章で知られている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

74
#感想歌 低音と高圧強磁場極限の科学認識到達量と。「すべての科学はなんらかの意味で極限を目指している。」 認識量と到達量。 ナノメートル以下は制御可能ではない。 オングストロームは、制御できないが、認識量として観測できる。 低温物理学、高圧物理学、強磁場物理学を統合。 時間の極限 電場の極限。 強電場を作ると、物質がブレークダウンという現象を起こし、強電場をつぶしてしまう。 そのため、温度、圧力、磁場、宇宙へと話は展開する。 http://bit.ly/45zG90s 2010/04/19

BIN

6
温度と圧力、磁場の極限をどうやって実現しているのかを解説してくれてます。低温は絶対零度には無理だが、現状μKレベルには行っていて凄いと思いつつ、その温度はどうやって測っているのかは気になりました。極限状態なので超伝導や超流動にも振られてます。最後は地球で実現レベルよりはるかに上な宇宙の白色矮星や中性子星、ブラックホールについても触れらてます。2023/08/01

プラス3

6
0K以下の極低温、10万・100万気圧の超高圧、50テスラ近い強磁場・・・そういう極限状態における物質の奇妙な振る舞いを、量子力学で解き明かす。~酸素が金属になり、超伝導物質になる~ という誤植としか思えない記述がチラホラあるが、解説を読んで、「おかしいけれど、おかしくないんだな」と納得。量子力学のパウリの排他律や、固体物理学のバンド理論などを知っておくと理解がし易いだろう。2016/12/11

calaf

2
極限状態。到達範囲が少しでも広がると、新しい事実がどんどん明らかになってくるのですよね...先日、はやぶさが地球に帰還して話題になっていますが、人類が太陽系外の物質を手に入れられるようになるのは、一体いつになるのだろうか...それより人類の滅亡の方が早かったりして (^_^;;;2010/07/30

磁石

1
 それで一体何? と思わず突っ込まずにはいられないほど、途方もない科学のお話。何らかの目的も持たずにただ好奇心の赴くまま歩み続けてみたら、こんなところまで来てしまった。これを見ていると、今の段階での極限は、未来においても極限足り得ることは望み薄だろう。いずれ、ブラックホールも解明できてしまうのかもしれない。2012/11/02

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