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内容説明
「なぜ破られるのか」3つの原則。完全な防御ラインは現実的には作れない。防御ラインの内側の異分子には勝てない。セキュリティを考える上で最弱のパーツは人間である―IT化が日進月歩で進む社会で未知の局面、新しい技術に直面しても、大切な情報、お金、命、名誉…を守るために、この原則をふまえた「セキュリティの考え方」を解説する。
目次
第1章 資産があるから、守らなければならない
第2章 リスクのコントロール
第3章 セキュリティを構築するしくみ
第4章 セキュリティとネットワークの関わり
第5章 なぜセキュリティが破られるのか―セキュリティシステムの三つの原則
第6章 破れないセキュリティシステムは作れるか
著者等紹介
岡嶋裕史[オカジマユウシ]
1972年東京都生まれ。中央大学大学院総合政策研究科博士後期課程修了。博士(総合政策)。富士総合研究所勤務を経て、関東学院大学経済学部経営学科情報部門・関東学院大学大学院経済学研究科助教授。Webサービスイニシアティブ技術部会副部会長。専門は電子政府、電子自治体、Webサービス、分散ネットワーク、セキュリティマネジメント(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
64
リスクは分割するもの。 資産 脅威 稀弱性 の3つの視点に分割している。これだけでも役立つと思う。 「人のリテラシを向上させるしかない」とあるが本当だろうか。 組織内ならのネットワークならOKだと思う。インタネットでは無理だという前提の対策も必要ではないだろうか。2009/09/19
kaizen@名古屋de朝活読書会
32
#感想歌 #短歌 境界(perimeter)模型(model)防火壁(firewall)立てる最大弱点人間なのに リスク保有移転回避最適化安全故障(fail safe)と柔軟故障(fail soft) 冗長性(fail over)誤操作対応(fool proof)色不過五五色之變で不可勝觀也(孫氏:兵法)2017/03/12
磁石
21
セキュリティとは、「何がその人にとって幸せか」という個人価値観を含む体系。ゆえに、パソコンだけ守っても意味がない。パスワードは認証装置の一つに過ぎない、しかもユーザーに多大な負担をかけ管理者が楽をするための欠陥品。かと言ってバイオメトリスクも、宣伝されているほど絶対じゃない。完璧なセキュリティは完全な孤独でもあるため、適正な予算内とリスク受容水準以下に収めることを心がけること。強く固くすればいい、というわけではない。人と状況に応じて変える必要がある。……中々こうはいかない、人の融通の利かなさ。2016/08/18
mazda
15
セキュリティに関する用語など、基本的なことを知るにはいい本だと思います。2013/08/28
KAZOO
8
図解が豊富で分かりやすいと思います。最近標的型攻撃という言葉が流行ってきています。知らず知らずのうちに情報を盗み取られてしまうということが起きてしまいます。その時に後悔しないためにも普段からこのような基本的な本を読んでおくことが必要であると思いました。少し古いのですが基本的なことは、かなりしっかりと書かれています。2014/04/23