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内容説明
全身の細胞にくまなく行き渡り、エネルギーを供給する。―まさに酸素は、生命の活動力の源だ。だが、ひとたび活性酸素となれば、がんを引き起こし、血管を傷め、果ては老化を促進させる、厄介な敵役でもある。そんな活性酸素のアグレッシブな攻撃性を、生命は外部から侵入した細菌を殺す武器としても使っている…。一筋縄ではいかない酸素と生命の複雑な関係を、体内の化学反応の中心として捉え直す。
目次
第1章 酸素と生命の関わり
第2章 酸素とはどのような物質か?―酸素が関わる現象を見る
第3章 酸素と関わる生体分子
第4章 生物は酸素をどのように利用しているか
第5章 細胞と活性酸素の攻防
第6章 活性酸素はどんな病気を起こすか?
第7章 活性酸素を利用する
著者等紹介
小城勝相[コジョウショウスケ]
1948年、吹田市生まれ。1970年、京都大学工学部合成化学科卒業。京都大学大学院博士課程、九州大学薬学部奨励研究員、マサチューセッツ工科大学(MIT)博士研究員、京都大学医学部助手、兵庫教育大学助教授を経て、現在、奈良女子大学生活環境学部教授。薬学博士。専門は、分子栄養学、生物有機化学。生体内のラジカル反応、それを調節するビタミンや化学物質、細胞死、肝再生、不斉誘導などを化学的に的確・簡潔に解析する「俳句ケミストリー」を実践している
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