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内容説明
無限とは何か?数学者は無限はどう手なづけたか?本書は一数学者の立場から無限という概念の歴史的展開をたどったものである。
目次
第1章 無限論への招待
第2章 ゼノンの逆理―ギリシアの無限論
第3章 万能の神―中世の無限論
第4章 微積分学の成立―近代の無限論
第5章 数学的パラドクスの終焉―現代の無限論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
24
#感想歌 物理から見れば無限も納得す数学系譜とてもむつかし p.s. 物理現象を簡単に表現しようとすると、 無限に続いていることを仮定するとよいことがある。 数学を数学だけで理解せず、物理現象の表現として理解するとよい。 本書では、欲張って歴史にまで言及しているので、すこし分かりにくくなっているかもしれない。2017/09/21
nbhd
18
世には「砂糖の歴史」「夜の歴史」みたいな数多の個別的世界史があるわけで、この本はいわば「人類vs<無限〉の格闘の歴史」。古代ギリシャで萌芽した無限論は静的な美しさを尊ぶギリシャ世界から淘汰され、数学の暗黒時代とされる中世ヨーロッパでもナリをひそめるのだけど、じつはキリスト教神学のなかで「神の存在」とか「神のパワー」とかを”持ち上げる”ために、独自に解釈をされていたんだよね、というお話。基本的に数学の読み物は後半で加速的に難易度が増して理解が追いつかなくなるのだけど、それにはもう慣れた、ってのは良い傾向。2016/02/13
takao
3
ふむ2024/04/24
ところてん
2
数学史というか、哲学っぽいお話。数学の根底には無限があるということかもしれないです。2013/06/05
左手爆弾
1
古代ギリシアでは不可解なものとして忌避され、中世では神の属性として尊ばれ、近世からは数学の発展によって改めて理解の対象となった無限。本書は数学的無限が確立されるまでの過程を哲学における無限論の発展なども踏まえて語り直す。本来、数学は無限を扱うものではなかったのだが、19世紀の天才たちによって無限を集合論的にとらえるという発想が生まれ、無限は飼い慣らされるようになる。全体の筋書きよりも、むしろ雑学的に挟まれる個々のエピソードが興味深い。2020/12/05
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