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目次
序章 精神鑑定は心を映すか
1章 精神鑑定とは何か
2章 精神鑑定の実際
3章 心理テストで何が分かるか
4章 脳を調べる
終章 精神鑑定は科学的方法か
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
レコバ
2
精神鑑定について概ねイメージ通りの説明に終始した印象。検察側と弁護側のそれぞれの精神鑑定結果が相違する理由を科学的に解釈するとか、刑事罰が減免される論拠とかを期待したがそういう内容では無かった。2014/05/26
せら
1
聞いたことはあるが、具体的には知らない分野だったので。以下覚書。 ・「鑑定」とは本来法的な決断の際、他領域の専門家に意見を求めること。 ・鑑定を求められるタイミングは、起訴前鑑定と裁判期間中。 ・詐病の対策としては、多くの検査をすることで、複合的にその人を捉える。いわば最大公約数的に精神状況を見分けるし、そこに公約数が見つからなければ詐病と言える。 ・精神鑑定の分野は科学的事実に基づいた「評価」である。鑑定によって結果が違うこともあるのはそのため。かと言って科学的でないと言うのは誤った認識である。 2025/07/06
Rrr
0
なかなか表に出てこない精神鑑定の方法について実際の例を挙げながら書いてあります。本人に会って話すだけでなく、本人の生い立ちや犯罪歴、病歴を調べ、家族や実家を訪ねたり、心理テストや脳の検査をしたりなどして被告人の精神状態を推理していくのは地道かつ興味深い作業です。ただ目に見えない心を推理するのですから、鑑定士によって意見が割れるのは免れない部分もあります。29年以上前の本なので、統合失調症が精神分裂病と記載されているなど情報が古いですが実際の事件例を読むとミステリーのような面白さがあります。2018/08/26