ブルーバックス
ヒトゲノム計画とは何か―全世界を巻き込むDNA解析プロジェクト

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 404,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062570640
  • NDC分類 467.3
  • Cコード C0245

内容説明

「ヒト」の遺伝情報は、ひと揃いの染色体の中にDNAの塩基配列の形で蓄えられている。このすべての遺伝情報のひと揃いを「ゲノム」という。その完全な解析をめざす「ヒトゲノム計画」は、単にDNAの30億におよぶ塩基配列を読むものではなく、最新の技術を駆使してあらゆる角度から遺伝情報の解析をおこなうもの。その過程で、生命現象の新しいメカニズムの解明、遺伝病の診断や治療など、生物科学の基礎から応用まで、さまざまな問題が解決されつつある。本書は、世界的規模で競争かつ協力して遂行されるこの巨大プロジェクトの全貌を語り、最新の科学の面白さと、その成果がもたらしうる社会的な功罪を伝えるもの。

目次

第1章 ゲノム物語の誕生
第2章 ヒトゲノム計画の立ち上げ
第3章 遺伝子地図作製のための道具
第4章 物理地図発展のための道具
第5章 地図統合への戦略
第6章 ヒトゲノム計画と医療遺伝学
第7章 配列決定に本腰を入れて取り組む?
第8章 ゲノムと情報科学
第9章 「家内工業」的装置作りの終わり?
第10章 ゲノム研究の両雄
第11章 旧世界にもまだ勝ち目がある
第12章 協調か、競争か
第13章 トラブルメーカーのゲノム
第14章 ヒトゲノム計画と倫理問題

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェルナーの日記

0
どの専門分野でもいえる事ですが、専門用語が多い。それらを理解するだけでもかなりの要力を必要とします。本作も用語の説明が大半を占め、ヒトゲノム計画の状況や問題点に割く頁数が限られ、第一感として難しい取扱説明書を読んでいるようでした。自分としてはヒトゲノム計画における各国の既得権益や倫理観が気になります。人間の遺伝子を取り扱う問題なので、遺伝子の差異による差別が起こらないように国の垣根を越えた倫理基準をしっかりと取りまとめる事が必須で、それは科学ではなく政治問題として取り上げる必要があるのではないでしょうか。2013/09/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/2049426
  • ご注意事項

最近チェックした商品