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内容説明
1カ月後の天気予報をしたり10億年後の天体の位置を考えるとき、初期値のほんのわずかな差が劇的な変化を生み、未来を予測できなくしてしまいます。大気や水、惑星などはすべて物理の基本法則にしたがって動いているのに、なぜ「予測不能」となってしまうのか、それらを明らかにしたのがカオス理論です。本書では、いまや量子力学や宇宙論にまで応用されるカオス理論を、B・マンデルブローをはじめとする世界の権威が分野ごとに解説します。最先端で日夜活躍している研究者にしか書けぬ、他に類のない本質をとらえた解説です。
目次
第1章 現実世界のカオス
第2章 振り子がきざむカオス
第3章 数学的実験によるカオスの証明
第4章 カオスの横顔
第5章 流れが乱されるとき
第6章 天気の瞳はくるくる変わる
第7章 生命のカオリズム
第8章 太陽系は安定しているか
第9章 「化学時計」とカオス
第10章 フラクタルは自然の幾何学
第11章 フラクタル・反転・変形
第12章 カタストロフィ
第13章 回路基盤上のカオス
第14章 商取引におけるカオス
第15章 量子物理学のカオスの顔
第16章 四則演算における酔歩
第17章 カオス・エントロピー・時間の矢
第18章 宇宙は機械か
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
デコボコ
6
カオスの具体例が豊富で楽しいので、カオスについてある程度勉強していて、カオスって何の意味があるんだろうと動機を見失いかけている人にとくにオススメしたいです。 とくに、生物におけるカオスについて述べた第7章と量子カオスについて述べた第15章が好き。2017/04/14
naoto
0
18人の研究者が、いろんな方向からカオスについて書いている。しっかし、わからんなぁ〜。量子力学に続いて、また難解なもんが出てきちゃったな。わかんないのに最後までちゃんと読んだ自分を、誉めてあげたい(笑)2012/05/22