内容説明
天才チンパンジーのアイが、アユムを産んでから5年。アユムの乳幼児期からアイはどのような母子関係を築いてきたのでしょうか。いつまでも乳首に吸いつく子どもを母はけっして叩かないし、叱らない。母性という本能を経験から引き出すことはヒトもチンパンジーも同じですが、成育環境の違いから方法論は違っています。克明な研究記録からヒトとチンパンジーの相違と同一性が解き明かされていきます。
目次
第1章 抱きしめ合う母と子
第2章 おかあさんのうしろ姿を見つめて
第3章 ボク、ひとりでできるよ
第4章 おかあさんから離れて
第5章 子どもたちの世界へ
第6章 進化の隣人とともに
第7章 アユムはもうすぐ二歳
著者等紹介
松沢哲郎[マツザワテツロウ]
1950年、愛媛県に生まれる。1974年、京都大学文学部哲学科を卒業。京都大学霊長類研究所思考言語分野教授。1978年からチンパンジーに言葉を教える「アイ・プロジェクト」をはじめ、1986年からアフリカの野生チンパンジーの調査を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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