内容説明
首相就任後、電光石火の早業で日中国交回復を成し遂げた田中角栄。「決断と実行」の政治に邁進するが、オイルショック、金脈問題で失意のうちに退陣。さらに超弩級のロッキード事件が解栄を襲う。が、鉄壁を誇る田中軍団の結束は揺らがなかった。一方、福田と争う盟友・大平を勝たせ、首相の座に据えた“キングメーカー”角栄の力は絶大となる。次々に誕生する「角影政権」。このとき、たった一人の男が日本を動かしていたのであった―。
目次
第1章 日中国交正常化に燃える
第2章 「石油ショック」の激流に呑まれて
第3章 失意の金脈退陣
第4章 「ロッキード事件」炸裂!
第5章「キングメーカー」の誕生
第6章 田中軍団の「結束と掟」
第7章 「角影」政権―真の最高権力者
著者等紹介
大下英治[オオシタエイジ]
1944年、広島県に生まれる。広島大学文学部を卒業。大宅マスコミ塾第7期生。1970年、週刊誌の特派記者となる。月刊誌に発表した『三越の女帝・竹久みちの野望と金脈』が反響を呼び、岡田社長退陣のきっかけとなった。作家として政財官界から芸能、犯罪まで幅広いジャンルで旺盛な創作活動をつづけている
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