内容説明
新潟の牛馬商の家に生まれた田中角栄は「昭和の信長たらん」と志し、抜群の行動力と究極の人心収攬術を武器に政界の階段を上っていった。政敵・福田赳夫との“角福戦争”に勝利し、ついに首相の座に就いたのは、角栄54歳のとき。予想を覆して番狂わせを成功させたのは、“オヤジ”に惚れこみ、一致結束して支えた「田中軍団」の活躍であった。自民党最大派閥を率いて強大な政治力を駆使し、いまなお日本政治史に圧倒的な足跡を残す田中角栄の真実に迫る。
目次
第1章 田中角栄の政治の原点
第2章 権力の階段を昇る龍
第3章 究極の人心収攬術
第4章 田中軍団のはじまり
第5章 角福戦争―周到なる敵陣進攻
第6章 「今太閤」の誕生
著者等紹介
大下英治[オオシタエイジ]
1944年、広島県に生まれる。広島大学文学部を卒業。大宅マスコミ塾第7期生。1970年、週刊誌の特派記者となる。月刊誌に発表した『三越の女帝・竹久みちの野望と金脈』が反響を呼び、岡田社長退陣のきっかけとなった。作家として政財官界から芸能、犯罪まで幅広いジャンルで旺盛な創作活動をつづけている
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感想・レビュー
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旗本多忙
4
相当昔に読ませてもらった。田中角栄とはこれぼど頭のキレる人だったのかと正直うならされた(無茶苦茶なやり手)私は政治のことは興味ないが、当時の政治家らが暗躍し、田中角栄がどのようにして政界のトップに君臨したのか、その真実に迫るものです。上中下巻ありますが一読する価値はありますね。また、近頃では石原慎太郎の「天才」が非常に評判がいいと聞きました、まだ読んでないんですが是非とも読み比べてみたいものです。
山口 健俊
0
田中角栄が政界入りするまでの軌跡が詳細に書かれている。 評価は賛否両論だが、理想たる日本像を持っていた角栄。その思想の原点が見える。2006/01/31
shiaruvy
0
田中軍団結成まで。