内容説明
「ねえ、あたし、風邪ひいちゃったみたいで頭がとっても痛いの」と、女が男に訴える。ここで彼女たちが聞きたいのは、「そうか。僕も頭痛のつらさはよくわかるよ」の言葉なのに、たいていの場合は、「そうか。それなら薬を飲めばいいじゃないか」のひと言を聞く。その結果、女は「男は冷たい」と思い、男は「女は愚痴ばかりこぼす」と突き放す。この不幸なギャップは何なのか。本書は「男と女の会話」で起こりがちな誤解にスポットを当て、理解しあえない理由を解き明かす。
目次
第1章 男女の会話は異文化間コミュニケーション
第2章 女の心と男の心がすれ違う理由
第3章 女のおしゃべりと男のおしゃべりの性差
第4章 なぜ、うわさ話が好まれるのか
第5章 聞くは女で、語るは男か?
第6章 女と男の口喧嘩がはじまる理由
第7章 話の腰を折っているのは女、それとも男?
第8章 女と男の間に新たなる扉を開くために
著者等紹介
タネン,デボラ[タネン,デボラ][Tannen,Deborah]
ジョージタウン大学教授。言語学者。1973年、ささいな言葉のやりとりがきっかけとなり、離婚。その離婚を機に、言語学の勉強をはじめ、現在に至る。研究成果は、世界各国での講演をはじめ、新聞・雑誌、テレビ番組などを通じて、多くの読者や視聴者のもとにも届けられている
田丸美寿々[タマルミスズ]
1952年、広島県に生まれる。10歳までサンフランシスコに在住。東京外国語大学を卒業。プリンストン大学大学院に留学。TBS系「報道特集」でニュース・キャスターとして活躍中
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