内容説明
「日本人とは何か」はまだまだ解明すべき点が多い。著者が戦前戦後に集めた資料をもとに、日本人の“地域性”に視点を絞って、それがなぜ起こり、どのように現存し、どんな特色を持っているかを簡潔に記述している。“地域性”の起こる必然性を、自然と社会・経済にもとめ、その地域の人々の体型の特色や代表的人物を例にあげて、解説している。ここ数年出版されている“日本人の性格分析”などの原典になった一冊。
目次
第1部 性格の地域差はなぜ生まれるか(“ところ変われば人変わる”;“地方性”を生み出す三つの条件;「触発」によって生まれる成功者;“日本人の起源”にも原因がある;そもそも“性格”とは何か? ほか)
第2部 出身県でわかる性格・行動(北海道;青森県;秋田県;岩手県;山形県 ほか)
著者等紹介
樋口清之[ヒグチキヨユキ]
1909年、奈良県に生まれる。文学博士。1932年、国学院大学大学院史学研究科を修了。1945年、同大学教授に。1970年、同大学を定年退職し、名誉教授に。同大学栃木短期大学学長、全日本博物館学会会長、日本風俗史学会会長などを歴任。1997年、死去。日本の考古学の黎明期に、登呂遺跡など全国約400ヵ所の発掘調査を手がけた
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