内容説明
―「あのう、結婚してほしいと思っているんだけど…」私はびっくりして何も答えられず、黙って歩き出した。二、三歩階段を下りかけたところで私は言った。「思うのは勝手だけど…」その瞬間、彼の体はつんのめり、階段を転げ落ちそうになった。―思いがけず、ちひろの病室で結婚式を挙げた女子大生が、人々の熱い想いに取り囲まれ、美術館開設に疾走する。「窓ぎわのトットちゃん」大旋風や、子育てなどを通じて、自分育てを実現。怒涛の20代30代の記録。
目次
第1章 ちひろとの出会い
第2章 美術館をつくりたい
第3章 ちひろ美術館誕生
第4章 同人誌の時代は終わった
第5章 これからは海外だ!
第6章 え!また美術館建てるの?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うりぼう
36
去年の夏に松坂屋で「ちひろ作品展」があり、帰りに購入。長男の嫁であり由里子さんの結婚から出産、4人の子育て、その中で、ちひろ美術館の建設、運営、拡張、さらに安曇野の美術館建設へと、まさに母親と事業家の一人2役の奮闘記。常に前向きな夫とともに疾走する。ちひろを求める時代が、2人の思いを超えて、加速度的に広がっていく。ちひろの夫である義父や館長を引き受けた飯沢氏などが、若き二人を温かく支える。子供たちが、反発や病気になるのは、彼女の心の写し鏡のよう。不安なときほど、問題が起こり、ワクワクすると子どもができる。2012/02/26
むさみか
0
直に触る ちひろさんじゃなくて 周りの皆さんに教えてもらう ちひろさんの魅力みたいな ものが感じれます 2014/05/20
くみ
0
ちひろさんが好きで読み始めたのですが、若くしてちひろさんの息子と結婚し、ちひろ美術館の運営と子育てをするちひろさんの義理の娘の著書でした。いろんなものを背負ってきたんだなと…最後の手紙は泣けました2014/08/30
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