内容説明
医療現場では、相も変わらぬ医療ミス、カルテ改ざん、院内感染の続発、安楽死事件のどたばた…。現代医学、医療の抱える問題点は、さんざん議論されてきたにもかかわらず、同じ間違いを繰り返しているのはどうしてなのか。「誰のための医療なのか?」患者の立場に立って発想の転換をすれば、どこかに突破口が見つかるかもしれない。医療の見方、考え方のヒントを探すことを提案する本。
目次
第1章 ちょっとおかしい最近の医学情報(病気は、点でなく幅で考えたい;自然治癒力を実感してみる ほか)
第2章 気になる病院の医療事情(カルテはどんどん見せてしまおう;もっと、医者と患者の対話をしよう ほか)
第3章 健康を求めすぎる不健康(不健康なぼくが「健康だ」と思うとき;健康三角形 ほか)
第4章 「ストレス治療」という勘違い(ストレス学との出会い;ストレスは「しのぎ」の対象 ほか)
第5章 病院で苦しまずに死ぬための十ヵ条(大病院には入院せぬこと;「リビング・ウイル」を書こう ほか)
著者等紹介
永井明[ナガイアキラ]
1947年、広島県に生まれる。東京医科大学卒業。モントリオール大学国際ストレス研究所所員、神奈川県立病院内科医長を経て、1982年より執筆活動に入る。映画脚本、マンガ原作、映画評、書評、Web上エッセイなど幅広く活動。また最近では年間数ヵ月、水産庁マグロ調査船、訓練船にシップドクターとして乗船、太平洋、大西洋を漂っている
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