内容説明
創業以来わずか40年で売上高世界第1位に急成長した、小売業チェーンのウォルマート。創業者サム・ウォルトン亡き後も、その経営哲学・ビジネス戦略は受け継がれ、ついに世界を席巻した。田舎町の商人から巨大企業へと導いたサムの起業理念、不屈のケチ精神、比類なきアイディア、お客や従業員への思い、家族への愛など、身近な人々のエピソードで綴った自伝。ビジネス成功への鍵はここにある。
著者等紹介
ウォルトン,サム[ウォルトン,サム][Walton,Sam]
1918年、米国オクラホマ州に生まれる。ミズーリ大学を卒業後、27歳で小売業界に入り、1962年にディスカウントストアのウォルマート・ストアを創業する。1992年4月逝去
渥美俊一[アツミシュンイチ]
1926年に生まれる。東京大学法学部を卒業後、読売新聞社に入社。1962年からチェーンストア経営研究団体「ペガサスクラブ」を主宰。1963年からチェーンストア経営専門コンサルタント機関「日本リテイリングセンター」チーフコンサルタントとして活動中
桜井多恵子[サクライタエコ]
1947年に生まれる。女子美術短期大学卒業後、日本リテイリングセンターに勤務し、マス・マーチャンダイジング調査研究を担当。1986年に米国ニューヨーク州立ファッション工科大学を卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aponchan
17
日本経済新聞出版社「カリスマ経営者の名著」への掲載の一冊として読了。読み易く、30年ほど前の物とは思えないほど、新鮮に読むことができた。現代のようなネット社会までは予想していなかった創業者ではあるが、ネット販売でアマゾンに対抗している現状を勘案すると、良いものをライバルから取り入れて改良し、物にしてしまう企業スタイルが染みついて勝ち残りそうな気がした。2020/06/20
Porco
13
いま、うまくいっている小売業者は、ここに書かれているウォルマート流を実践し、さらに発展させているように思いました。あと、ところどころで日本を褒めてますね。もっとも日本に教えたのは米国人だということですが。2016/02/24
このこねこ@年間500冊の乱読家
5
⭐⭐⭐⭐ Amazonが現れるまでは圧倒的売上世界No1だったウォルマート。 顧客のために安く商品を売ることにこだわり抜き、自身だけでなく幹部にも決して贅沢はさせなかったCEOサム・ウォルトン。 彼の仕事の哲学は決して古臭いものではなく、非常に参考になりました。2021/10/16
Naota_t
5
★3.5 ウォルマートに関する本を初めて読んだ。小売の原点とも言える至言が多く、各著名な小売業経営者の発言とも被ることが多かった(当然、彼らもウォルマートを研究しているからだろう)。商人に徹する、欠点ではなく長所を探す、全従業員に数字を公開して意欲を高める、絶えず変化するという企業文化、誰もが経営者として現場に責任と権限を持つ、など。また、経費率17%というローコスト経営には驚いた。全ての決定はお客様がなし、全ては個店から始まる。コロナ禍で四苦八苦している小売であるが、サムから再度学んではどうだろうか?2021/02/09
まめタンク
5
2020年171冊目。2020/07/14