内容説明
1都1道2府41県にまたがり、1万8000人以上の構成員を擁する日本最大の広域暴力団・五代目山口組。そのドン渡辺芳則の素顔に迫る!四代目組長の座をめぐり山口組から分裂した一和会は、四代目組長・竹中正久を射殺した。血で血を洗う「山一抗争」から、新体制・五代目山口組の誕生までを、最高幹部へのインタビューをまじえ、徹底した取材で描く。溝口敦の山口組シリーズ第5弾。
目次
第1章 渡辺芳則という男
第2章 抗争の中の人間ドラマ
第3章 山口組vs.一和会抗争いちおうの「終結」
第4章 崩壊する一和会
第5章 五代目取りの構図
第6章 混迷する対竹中組戦略
第7章 合理化する山口組
著者等紹介
溝口敦[ミゾグチアツシ]
1942年、東京都に生まれる。早稲田大学政経学部を卒業。出版社勤務などを経て、フリーに
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感想・レビュー
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ナツメッグ☆
4
すでに山口組は五代目が鬼籍に入り、六代目の時代になっているが以前から気になっていた五代目渡辺芳則の継承プロセスがようやくはっきりした。襲撃され殺された四代目竹中正久、弟武の動きが明確になった。2013/11/04
ランフランコ
3
五代目も見た目はザ・ヤクザ。でも割と合理的でヤクザも新時代に突入という感じだ。一和会との抗争の時は学生だったが、さすがに物騒だったことは覚えている。この本にもチラッと出てくる司忍が現在では山口組を乗っ取ったようなもんだもんな。山口組シリーズもこれにて一旦読了だな。2024/05/10
Syunichi Hasegawa
0
誰がいつどうしたという事実確認の羅列がやはり多い。もう少し心の機微のようなものが読みたかったのだが。筋や面子を重んじる対象だけに最もセンシティブな部分なのかな。懲りずに他も読み進めよう2012/05/02
弟のグルーバー
0
ヤクザ史に興味があり手にとってみた。基礎知識が全くない事と固有名詞の多さに苦戦したが、山一抗争〜五代目就任までを知る事ができて非常に勉強になった 特に著者が山口組の変質を分析している下りは非常に興味深かった 渡辺5代目組長の発言に著者の補足が入っていて、岡田元阪神監督のスポーツ誌のインタビュー記事と同じ感じになってたのは笑ってしまった2024/12/18
sheep book
0
思惑が入り乱れすぎてカオスです。権力争いの激しさとむなしさ。勝者が決められない戦いです。2022/12/10