内容説明
バブルの時代、まっとうな企業の仮面をかぶった企業舎弟は、暴力団の威力をバックにしながら、表社会で一大勢力を築いていった。一方、まっとうなはずの有力企業は、彼らと深く結託して浮利を求めたあげく、しゃぶり尽くされ、ボロ切れのように捨てられた。表社会と裏社会の共犯関係はいかに結ばれたのか。その結末は―。バブルからネットバブルに至るまで、闇の勢力に蹂躙された企業の姿を描いた渾身の書き下ろしノンフィクション。
目次
序章 日本経済を蝕む企業舎弟
第1章 裏社会のドン、許永中
第2章 そごうと興銀、闇の連鎖
第3章 住友、阪和―狙われた銀行
第4章 地下経済、驚愕の舞台裏
第5章 ベンチャー企業に群がる魑魅魍魎
終章 アングラマネーの深い闇
著者等紹介
有森隆[アリモリタカシ]
経済ジャーナリスト。1945年生まれ。1969年早稲田大学文学部卒業。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている
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