内容説明
同じ漢字を使い、同じような容姿をしていながら「似て非なる」日本人と中国人。日本人は真実は一つしかないと信じ込み、中国人は二つ以上あるとおおらかに考え、一つの結論を押しつけない。ワンパターンと馬鹿正直、いいかげんと変幻自在。「大和魂」のキツネと「中華思想」のタヌキの交渉術。さて、成功を手にするのはどっち。
目次
第1章 「漢字」でわかり合えると思ったら大間違い
第2章 中国人はいいかげんだが、日本人もノーテンキ
第3章 中国人のインチキとウソ、これも交渉術の一つだ
第4章 キツネとタヌキの交渉術、最後に笑うのはどっちか
第5章 日本人と中国人、お人好しなのはどっちか
第6章 中国人には、「真実と結論」が常に二つ以上ある
著者等紹介
孔健[コウケン]
1958年、中国・青島市に生まれる。中国画報社駐日総代表、チャイニーズドラゴン新聞編集主幹。本名、孔祥林。孔子第75代直系子孫。山東大学を卒業後、上智大学大学院新聞学科博士課程を修了。1985年、来日。日中スポーツ文化交流協会副理事長、アジア経済開発センター理事長、中国孔子文化大学教授、世界展望協会(WWS)中国代表理事。孔子の思想と中国文化を普及することに情熱を傾けている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
再び読書
4
「日本人は永遠に中国人を理解できない」が面白かったので。読みました。これも面白かったですが、やはりお互いの理解は足りないという感想を持ちました。贈答を大事にする日本人だが、貰った物をたらいまわしにするというのは、残念ながら孔健氏を軽んじた小人のなせる業と思います。その人物に相手を思いやる心が、欠けているのでしょう。筆談が誤解を生むことや、常識が違うのは、育まれた文化の違いによるものと思われます。外見が似ている事、漢字を使う事が、異文化である認識を阻害しているかも知れません。最後の怨みから情へが全てと思う2013/09/21
ナウラガー_2012
0
梅の花を「国花」にした。毛沢東も「梅は寒い時期に咲いて一番強い」という詩を書くくらい中国人は梅好き/儒商:人徳をもった商売(人)/阿倍仲麻呂:奈良時代遣唐使留学生として渡中し歴代の皇帝に仕え、日本に帰ろうとしたこともあったが、暴風のために果たせず、結局54年中国に滞在し73歳で長安で没した。臨済宗の総本山は”江西省”、曹洞宗の総本山は”浙江省”にある/疏忽:うっかりする/急便:急に便意をもよおす事/日本の猪突猛進→中国では、「突飛猛進」と書く/十人十色→「因人而異」/天下一家:どこの家もつながっている2011/10/10
ナウラガー_2012
0
老婆=奥さん、婦女能頂半辺天=女性が世界の半分を支えている(毛沢東)、カカア天下=妻管厳、怕老婆、恐妻派/聴天由命=天命を素直に受入れる/周恩来は角栄に「過去の事は水に流しましょう。日本の賠償金は国民一人当り5、60万円になってしまいます。以徳報怨。中国は賠償請求権を放棄します。」以徳報怨を日本に使った最初の政治家は国民党の蒋介石だった/中国で「白」は葬式の色。よって、紅白とめでたい色と不吉な色の組合せは絶対にしない/唾面自乾:顔に唾をかけられても耐える/日本人は「桜」、中国人は「梅」蒋介石が国民党時代に2011/10/10
ナウラガー_2012
0
満漢全席(=孔子全席:歴代の皇帝は毎年孔子家を迎え、最高のおもてなしをしており、あまりの美味しさに二人の料理人を都に連れて帰り最高の料理を作らせたメニュー)。北京南西部、大観園近の「孔膳堂」で孔子全席の一部が食べられる/王府井・北京飯店のマクドナルドは香港華僑財閥の李嘉誠が北京市から借りていたものを30億ドルでマクドに転売し、さらに60億ドルで別の外資に転売したのが国家にバレて大騒動になった/十年辛苦無人問、一挙成名天下知→長く苦労を重ね耐え忍んでも誰にも知られない。名を成して初めて世に知られるようになる2011/10/10