講談社+α文庫
カラー図説 毒草の誘惑―美しいスズランにも毒がある

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 310p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062565257
  • NDC分類 471.9
  • Cコード C0195

内容説明

ドレスのような花びらを優雅にひるがえすケシに麻薬が、貴婦人然としたトリカブトが殺人事件を起こすことに気がもめないだろうか。私は「植物がなぜそのような猛毒をもつのか」知りたくてたまらなかった…。ほんのちょっぴりだが毒草を植えてみた。毒草たちとおしゃべりがしたくなったのだ。そうして教わったことを、素人なりに書いてみようと思ったのが本書だ。

目次

第1章 美しい花には毒がある(ケシ―モルヒネの復権;トリカブト―古代ローマ時代の“継母の毒” ほか)
第2章 毒と薬は裏表(サンギナリア―「血の根」と呼ばれるケシ科の毒草;ハシリドコロ―中毒をおこすと瞳孔が開いたまま ほか)
第3章 ドラッグな毒草たち(アサ―マリファナは合法にすべきか;コカノキ―コカインのルーツ・根掘り葉掘り ほか)
第4章 世界毒草探検(ゲルセミウム・エレガンス(1)―性病に効く毒草ゲルセミウムの魔力
ゲルセミウム・エレガンス(2)―地球上で最猛毒の植物 ほか)
第5章 寡黙な毒草たち(タバコ―ニコチン毒は殺虫剤に使われる;ウルシ―かぶれるかぶれないは体質による ほか)

著者等紹介

植松黎[ウエマツレイ]
1948年、東京都に生まれる。エッセイスト。1979年『ポケット・ジョーク』(角川書店)第1巻を刊行し、23巻まで続いている。1986年カリフォルニア大学サンタバーバラ校に客員として招かれ1年間遊学。その頃から毒草と親しむ

清水晶子[シミズアキコ]
1940年、東京都に生まれる。植物画家。自然観察指導員。1984年、ニキスレルケルト女史に植物画の手ほどきを受ける。1985年、国立科学博物館筑波実験植物園主催の第1回植物画コンクール入選。同2回、3回展で同園長賞受賞。北海道網走市在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もぎ

2
ペルーではコカが合法で高山病対策として嗜んでたりとか(現代でもやってるのかな)正倉院の宝物庫に保管されている毒はゲルセミウム・エレガンスだったとか、へえー面白って感じのエッセイ集。ギョウジャニンニクをスーパーで見たけど、確かにスズランと見分けがつかないな…間違う人がいるのも分かるな。2023/04/30

まりぴぴ

0
ずっと以前に買った本。調べたい毒草があって本棚から出してきたら 面白くて、最後まで読んでしまいました。毒のある植物は魅力的ですが、けっこう身近にあることに驚きました。死なない程度に毒を食べてみるの、私もやってみたいと思いました(笑)2015/03/10

0
中学時代の卒業研究で彼岸花を題材にした時の参考文献。イラストがとにかく綺麗で本当は全カラー版が欲しかったのだけれど見つからず断念。ようやっと完読したのですが作者の毒を味見?してしまう姿にびっくり。今でも実家のベランダに植えた彼岸花は毎年綺麗に咲いてくれます。2014/05/07

でろり~ん

0
ふうむ。誘惑は感じませんが、毒を必要としてきた人類の歴史があるんですねえ。にしても、なんで毒を持つ必要がある、あったんでしょうか。植物こそが地球の住人。ではあるんでしょうけれどねえ。不思議です。2023/11/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/427365
  • ご注意事項

最近チェックした商品