内容説明
誠備事件、金屏風疑惑、平和相互銀行事件、皇民党事件、リクルート事件、国際航業事件、証券スキャンダル、イトマン事件、共和汚職、佐川急便事件、竹下証人喚門、ゼネコン汚職、巨額手形詐欺事件…事件に群がる政財暴入り乱れる日本の地下人脈。裏社会のカネと権力をめぐり繰り広げられる知と知、武と武の闘いは、やがて表社会をも蝕みだした！綿密な取材で描く裏面史ノンフィクション。
目次
プロローグ 裏社会のドン
第１章 政暴癒着
第２章 アンダーグラウンドの系譜
第３章 政財・闇の構図
第４章 疑惑封印
第５章 腐敗の歴史は続く
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinupon
30
何時の時代も汚職はなくなりません・・・2016/01/29
nobody
5
あまりにも煩雑な金額や株数を逐一チェックしながら読んでいると、なんだか自分の方がネチネチと金の授受に拘るみみっちい奴のように思えてくる。新聞記事として書かれただけに責任回避のため曖昧な筆致となっている面もあり（一例を挙げると「愛媛の団体会長」とは殉国青年隊四国支部代表大元良一のこと）、分析は徹底されない。固より政財暴癒着構造の概略を辿るものとして読まれるべきだろう。核心は平和相銀事件・金屏風事件に対する東京地検特捜部の封印、住友銀行への吸収合併劇の裏面だろう。伊坂重昭がスケープゴートにされたのは明らかだ。2016/06/04
Ikuto Nagura
4
私が幼少時から繰り返し見聞きしてきた政治とは、こんなふうに金と黒い疑惑に満ちたものだったなと。そして現代史とは、そんな政治を改革する手段を人民が失っていく過程だったのではないかと。気づけば、自民党改革派は体よく追い出され、最大野党も霧消してしまい、ともに彷徨し野合を繰り返す。そして今、前衛を名乗る政党も同じ轍を踏まんとする…。そういえば、近頃は大型疑獄を聞かなくなった。追及する術を失ったからなのか、それとも、政治には金を回す価値すらなくなったからなのか。改めて政治に呆れ、絶望し、それでも選挙がやってくる。2016/04/05
msykst
3
政治家の誰にどっから汚い金があるんすよ，みたいな事をいちいち吊るし上げるのが本当に馬鹿馬鹿しくなるよね。どのみちヤクザと金で出来てる国なんだな，あきらめてそんな国を生きよう，と前向きになれる本。共同通信ってマジすげえ，と思った。2009/08/14
より
2
★★★2018/04/19
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- 和書
- 教育学 ミネルヴァ全書
