内容説明
「ちょっと太りすぎねえ」中学校の体重測定で保健の先生にいわれたひと言で彼女の人生を少しだけ狂わせる―。急速な女性の社会進出、痩身信仰、恋愛観の変化など、現代を生きる女性の立場と摂食障害は深い関わりがあるといわれる。15歳から15年間にわたってこの「心の病」と闘い、さまざまな治療法にトライした著者にとって、「治癒」とは結局自己発見の道をたどることに他ならなかった。
目次
第1章 過食嘔吐を始めた頃
第2章 エスカレートする過食嘔吐
第3章 さまざまな試み
第4章 崩れ始めた「私」
第5章 ひとりになって、自分と向き合う
第6章 日本脱出作戦
第7章 最後のしこり
第8章 過食嘔吐が止まって一年半経って