内容説明
チャールズ皇太子を翻弄し続ける女、カミラ夫人は今や英国の悪女の典型。したたかさは、なかなかのものだが、ヘンリー八世の時代にも、ヘンリー八世と六人の妃たちに、もっと凄い話があった。常に欲望が渦巻いている宮廷では、何が起こるかわからない。虚像と実像、羨望と陰謀の中、ついには愛した夫に首をはねられた二人の妃。愛憎と権力欲の怖い歴史が鮮やかに甦る。
目次
文庫版のための序章 チャールズ皇太子を翻弄し続ける女―カミラ・パーカーボウルズ
第1話 まさかの夫の急逝、義弟と結婚するはめに―キャサリン・オブ・アラゴン
第2話 可愛さあまって憎さ百倍で、首はねの刑―アン・ブーリン
第3話 産褥死で野望を遂げられず、無念の思い―ジェーン・シーモア
第4話 嫌われ続け、離婚され…それでも、賢く生きる―アン・オブ・クレーブズ
第5話 「身持ちが悪く、淫らな女」は不倫で処刑―キャサリン,ハワード
第6話 愛して育てた義理の娘に夫をとられ―キャサリン,パー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りゅっく
5
この手の歴史読み物は時々読みたくなる。メアリーとエリザベスの確執は知っていたけれど、なるほどヘンリー八世のものすごい結婚歴にあったのだと。宗教観にがんじがらめにされるがあまり、愛していた人を処刑台に送っちゃうこの時代の西洋人の考え方はもはや日本人の我々には永遠に理解できないね。ヘンリー八世、大奥制度を知ったらうらやましがったろうにね。渡辺みどりさん、多分初読みなんだけれど他にも読んでみたいなあと思いました。2020/08/05
奈生
1
ヘンリー8世の繰り返される結婚と各王妃達の人生。最初の結婚(キャサリン・オブ アラゴン)からアン・ブーリンへの心変わりにより離婚する為宗教までも変えてしまったのは有名な話。その後も次々と変わる王妃其々の話を読み易くまとめてあるので、気軽に読むには丁度良い。
みや
0
手放す前に再読。2014/07/01
みや
0
☆☆☆1999/11/24
ぺしみち
0
面白い2012/04/18