内容説明
天才画家いわさきちひろ。そのやさしいまなざしの子どもの絵からは、うかがいしれない、鮮烈な人生があった。戦中戦後の昭和を生き、画家を目指したひとりの女性の苦闘の姿は、誰をも感動させずにはおかない。共に生きた家族、友人へのインタビューでは、当時のちひろの心情が語られている。
目次
「甘い絵」といわれながら
良妻賢母教育
母親の期待にこたえて
処女妻
和仮名を習う
ちひろの大名旅行
戦争への無知
解放の時代の到来
両親からの自立
上京第一夜の謎を解く〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Rinopy
3
優しい雰囲気の絵からは想像出来ないような波乱万丈で骨太な人生を送った人だったんだなあ…絵本を最初に出したときの編集に関わった方の苦労話も興味深かったです。映画も見たい!2012/07/19
Yukiko Mitani
1
安曇野ちひろ美術館で、黒柳徹子さんが書いた「ちひろさんへの手紙」を読み、その黒柳さんの関係者へのインタビューと飯沢匡さんの事実に基づいて書かれたドキュメンタリーに興味を持った。お2人からのアプローチで描かれたちひろ像から、大正・昭和という激動の厳しい時代を生き抜いたからこそ、天才画家ちひろとなった事実を知った。あの愛らしい子どもたちの姿を描いた沢山の作品がいっそう愛おしくなった。2014/05/15
ヅメ
0
いつの間にか彼女の絵が好きになった。言葉を慕うようになった。そんな彼女は、いったいどんな生い立ちや苦難を経て、作家「いわさきちひろ」になったのか。この本は、ちひろさんの周りの人達のちひろさんについての証言集である。彼女はきっと、歳を経ていくにつれて、どんどん素晴らしい女性になっていったのだろうなあ、なんて思ったり。2015/06/06
rikoyy
0
深い苦しみを背負って生きた人だからこその、あふれるやさしさがあることを知った。2010/08/19
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