内容説明
『史記』列伝から、戦国時代に国の実権を握った四人の政治家とその参謀たちの成功譚を、『列子』からは、道を究めた多彩な人物の逸話を収録。栄枯盛衰の世の中で、成功者となり、それを維持するためには何が肝要か!?その秘訣とは!?世界のベストセラー漫画を新訳と本邦初訳で再構成したオリジナル文庫。
目次
史記の思想(『史記』解説;孟嘗君列伝;平原君列伝;信陵君列伝;春申君列伝)
列子の思想(『列子』解説;天瑞;黄帝;周穆王;仲尼;湯問;力命;楊朱;説符)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kazuchan1209
5
「いらぬお節介」 宋の国の農夫が春の陽気のひなたぼっこは最高に気持ちがいいから、都へ行って国王にその愉快さを伝えにいこうとする。 道行く人に「それはやめたほうがよい」と止められ次のようなことを言われる。 「昔、菜っ葉や豆ばかり食べていた貧しい農夫が、そのうまさを富豪に自慢したところ、富豪はまずくてたべられなかった。」 ここで列子が 人が羨む豪華な宴席も、人によっては苦痛のタネとなる。はた目にはわからんものじゃと一言。 会社の飲み会を思いだした。如何に美味しい料理も、帰りたさの前では砂の味。 2020/08/10
ぽっぽママ
5
マンガだからサラサラいけるかなと思ったのが間違いで...う~んよくわからない。2015/03/03
コホーー
2
戦国四公子列伝(孟嘗君、平原君、信陵君、春申君)、列子の思想等という構成。列子は実在の人物かどうかは不明だが、道家に属する思想家らしい。列子は古代寓話の宝庫で、現実にはありえぬその創意性・自由奔放さに特徴がある。中でも、①杞憂の由来、②知識があって器が大きい。各人の長所をもってしてもかなわない。これこそ師の師たる所以、③大を治むる者、細を治めず、大功を成す者は小功を成さず、④勝つことは難しくない。勝者であり続けることが難しい(手放しで勝利を喜ぶ国は滅びる)、⑤賢さを誇るより賢い人を集めよが勉強になった。2020/06/10
読書の術
2
☆4 史記と列子を漫画で要約したような本。このマンガシリーズは漫画にしては読み応えがあるし、蔡先生の絵は堅苦しく無くて好き。史記はごく一部のエピソードしか紹介されていない。印象的だったのはp.216「形の表れないものを道といい、形にとどまるものを器という」、p.285「同じ行動が同じ結果をもたらすとは限らない。違う行動をしたからといって違う結果をもたらすとも限らない」。残念な所は、史記で取り上げられているエピソードがあまり面白くなかった所。このシリーズの本ならば『マンガ孫子・韓非子の思想』がオススメ2015/04/06
kabosan
0
他のシリーズが好きで、多分これが最後だと思います。読み物としては面白いのですが、好みかどうかと言うと、他のシリーズの方が好きです。2022/02/15
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- 和書
- 知的財産法判例六法