内容説明
どんな辛苦も、「笑い」で吹き飛ばせぬほど重くはない。「ジョーク」は知性であり、ものごとの真実を衝いている。アインシュタインやフロイトは傑出したコメディアンでもあった。彼らはホフマ(ジョーク)によってものごとを新しい観点から見た。英知の産物ジョークによって、ユダヤ人は何を得たのか。逞しくしたたかに生きるユダヤ人の知恵から、他に類のない発想と人生への洞察を学ぶ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
west wine red
1
現実でつらいことがあった時、こんな考え方が出来たら笑って気分転換が出来そう。実際の会話の中でもウィットにとんだ話、ジョークを交えた話が出来たら場が和むし対人関係ももっと素晴らしいものになっていくはず。ここに挙げられているような話をそのまま人に話すかどうかは分からないが、このような笑いのある考え方はできるようになりたい。2023/12/20
才谷
1
ヘブライ語では知恵とジョークを意味する言葉は同じらしい。なるほど!と納得してしまった話では、銀行で50万ドルの債権を担保にして1ドルを借りていったユダヤ人が一番安くて立派で安心な金庫に気がついたからというもの。と、賢人は金持ちに仕えるが、金持ちは賢人に仕えないのか?という問題に、賢人は金のありがたみがわかるが、金持ちは知恵の大切さがわからないから。2019/10/28
umamasan
1
ジョークを知ってはいても、日常の中で上手に使いこなすのは難しい。自分の身の回りで起こるさまざまな出来事多をもっと多角的な視点から眺め、少しずつでもいいから、笑いの種を見つけることができるようになっていきたい。苦しいことのなかにも面白い言い訳をみつけること。人の悪口を言ったり、愚痴ったりするよりどんなにいいかしれない-ストレスの軽減方法は自分で見つけるのがいい、外に求めるよりきっといい。2015/10/16
みっきー
1
見事なジョークがちらほら。ユダヤ人の生活の一部であるジョークは、知性であり頭の柔軟性。 迫害を受けた彼らが高い地位を築いたのは、努力に加えこの自由な考え方があったからだとある2013/01/06
じゅん
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久しぶりに図書館で狙いもなく何気なく手にして読んだ作品。迫害に対する同情、イスラエル建国の我儘、欧米の政経界を牛耳る優秀さ、などが今まで持っていたユダヤ人イメージでした。キリスト教との関係などほんの少しだけど彼らの歴史を垣間見れた気がします。「どんな辛苦でも笑いで吹き飛ばせぬほど重いものはない」というのは染みました。ユダヤ人にとって知性の剣を磨くための砥石だったのかと。ジョークほど幅の広い創造力と機知を求められるものはないんだと学びました。2011/12/31