出版社内容情報
『あらしのよるに』シリーズ、第6部完結編仲間たちの目の前で、ともに川の中に姿を消したヤギのメイとオオカミのガブ。うらぎりものとして追われることになった2匹の、禁断の友情の結末はどうなる? 幼児から
内容説明
なかまのめのまえで、すがたをけした、ガブとメイ。二ひきは、やくそくどおり、いきてあえるのか?一片のどぎつさもないのに、息をのむサスペンス。「シリーズあらしのよるに」第6部完結編。
著者等紹介
木村裕一[キムラユウイチ]
東京都生まれ。造形教室、幼児番組のアイデアブレーンなどを経て絵本・童話作家に。「あらしのよるに」で講談社出版文化賞絵本賞、サンケイ児童出版文化賞JR賞受賞。演劇「あらしのよるに」で斎田喬戯曲賞受賞
あべ弘士[アベヒロシ]
1948年北海道生まれ。旭川市旭山動物園の飼育係のかたわら、絵本画家として活躍。1996年、退職して絵に専念。「あらしのよるに」で講談社出版文化賞絵本賞、サンケイ児童出版文化賞JR賞受賞。「ゴリラにっき」で小学館児童出版文化賞、「ハリネズミのプルプル」シリーズで赤い鳥さし絵賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
165
逃げるしかない。ただひたすら遠くへ。雨が止み、嵐も去ったのに、進むべき道を外れた者に平穏は訪れない。ガブは気を遣い続けてきたけど、ようやく素直に言葉が出るようになる。メイも苦しみを認め、ついに心がひとつになったのだろう。お互いの気持ちが近づいたり離れたりするたびに、どんなに険しい山も登りきれるような気がするもの。束の間のあたたかな月あかりに照らされて、ふたりの影が長く伸びている。決して欠けることのない絆で結ばれたのだろう。誰も踏み込んだことのない世界の行く末を案じて、メイの声だけが冬暁に響いているけれど。2025/02/08
ちさと
35
本作で強く感じるのはガブのメンタルの成長。狼の群れへの依存心や狼としての欲求を克服し、大切なメイを守るのために勇気を出せるまでになりました。2匹はふぶきの雪山を、追っ手を後ろに新天地を求めて進みます。前途は多難。真の友情はそれぞれの生命力の強さを証明できるのか。2匹の結び付きの強さを信じて、最終章へ。2019/03/19
たまきら
27
ここに感想を書いていて気づいたのですが。私が持っているものだとこれが完結なんですけど、いまは別の完結があるんですね!オタマが読み終わった後黙ってしまったので顔を見たら目が涙でいっぱい。「だ、だいじょうぶ、続きがあるらしいから(自分の持っているものではこれが完結になってるけど)」となぐさめると安心して就寝。う、う~む、ディズニーに慣れている世代なのでハッピーエンドじゃないとだめなのかなあ…。2017/03/21
Nori Shamp
23
世間の目・噂、そしてかつての仲間たちから追いつめられ、更なる試練を強いられるふたり。極限の状況下で小さな仲違いも生まれるが、それを乗り越え許し合えた時、真の友情が生まれる。自分の命に替えてでも、友を守り抜きたいと思うふたりの前に、奇跡が起こって欲しいと願ったのだけど・・・きっと、また出会えますように!2012/07/25
uD
21
『あらしのよるに』第6弾。 オオカミの群れに追われるガブとメイは、お互いだけを心の拠り所に雪山の洞窟に難を逃れる。 世間から見ると、いびつな友情、相容れないはずの関係。それらを自覚した上で自分の気持ちに正直に笑い合える、そんな関係を築ける彼らは本当に素敵だと思う。 二人のあした、ふぶきは吹き止むのか。 物語はいよいよ、クライマックスへ…。2019/03/18
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