出版社内容情報
『あらしのよるに』シリーズ、第4部。 きれいな月を見せたくて、ヤギのメイをよび出したオオカミのガブ。ところが、ほかのオオカミがあらわれて、ヤギを見つけたら仲間にしてやるといわれ……。 幼児から
内容説明
ガブとまちあわせたのに、なかなかあえないメイ。きりのなかから、べつのオオカミのめがひかる…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
158
濃霧が印象的なシリーズ第4話。目の前の出来事さえ見えなくて、でもその存在を強く感じ合う夜。視界が遮られたからこそ、今までにないほどの想いが溢れてきたのだろう。ガブとメイは夜空を見上げるために夕闇の石場を駆け上がった。険しい峰、ここには邪魔されることのない静けさがあり、やさしい月あかりの下で語り合うはずだった。星光を雲が覆いつくし、息づかいは荒くなり、追い込まれる。暗闇の中で今回もハラハラドキドキする展開に。いつか終わりを迎えてしまうのかという切なさとともに、この物語だけでも幸福な結末であってほしいと願う。2025/02/02
ちさと
32
あらしのよるに第4話。おおかみ達に狙われながらも終始落ち着いているメイと、メイの危機に焦り走り回るガブの対比が印象的でした。メイの手を引いて逃げ込んだちいさな洞窟。2匹は出会った頃の事を懐かしく思い出したでしょう。ガブの純粋さが際立った今回の作品。次作では何が起こるでしょうか。2019/02/24
ツキノ
25
1999年3月発行。大型版で2014年に読んでいる(そして忘れている)。あらしのよるにまっくらな小屋で出会い、相手が誰かわからないまま語り合、友達になってしまった。ヤギのメイとオオカミのガブ。約束の日はきりの中。当然起こるハプニング!オオカミのバリーさん、ギロさん…。ふう、ドキドキするでやんす(ガブの口調で)(E98-551)。2021/04/04
たまきら
25
ついに4巻にして社会動物・オオカミの仲間が登場します。どきどき。メイが心配なオタマさん。ほっとひといきつく最後ですが…。「どうなっちゃうの?」と聞きっぱなし。2017/03/20
uD
17
『あらしのよるに』第4弾。 今度は、オオカミのガブにヤギのメイが会いに行きます。向かう先はポロポロが丘、他のオオカミにバレてしまうと大変です。なぜ大きな岩がゴロゴロとあのタイミングで落ちてきたのか?友情や思いやり、ガブの気持ちを想像しながら見ていました。 本作はなんだか全体を通して、綺麗な文章や暖かい表現が多かったように思います。特に最後の一文が気に入りました。 完全に続きから再開するのか、場面が転換して始まるのか、次作も楽しみです。2019/02/24
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