出版社内容情報
『あらしのよるに』の続編。 暗闇の中でおたがいを仲間だと思いこんで、再会の約束をしてしまったオオカミとヤギ。翌日、約束の場所へあらわれた2匹は、親友のままでいられるでしょうか 幼児から
内容説明
だーいすきなごちそうと、おともだちになっちゃったら、どうする。ふたりっきりでいるときに、どんどんおなかがすいてきて、おいしそうなにおいがはなをかすめたら…。あらしのよるにしりあった、ヤギとオオカミ。つぎのひに、おたがいのすがたをみた二ひきは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
170
雨上がりの空はなぜ澄みわたるのだろう。大きく息を吸うと身体にも沁みわたるように。昨夜、二手に分かれた影がまた一つになる。約束の場所で目と目が合ったとき、お互いが一瞬固まってしまう。ようやく知り合えたはずの親友の姿が異なっているから。オオカミにとってもヤギにとっても、本能と理性の狭間で、楽しさと苦しみの再会となる。山の頂上の景色がいくら爽快でもなぜか心は晴れないし。ゴロゴロゴロ、雲行きが怪しくなると一変し、お互いに苦手な音が鳴り響くと、怖さよりも優しさが増していく。どんなにドキドキしても友情は深まるばかり。2025/01/25
おかだ
31
前作「あらしのよるに」からの続き。嵐の夜に出会った2匹が、ある晴れた日に再会。お互いの正体を知ってからどうなる?という…。いやーオオカミ頑張ってる。ヤギの相手を信じる気持ちにも驚く。ページをめくるたびにドキドキ、次のキッカケでこの危うい関係が壊れるんじゃ…というヒヤヒヤ感があって良い。我が子は「まだ分からん。次の本では絶対食べると思う」とまだ頑なに食物連鎖を主張するので、シリーズ3作目も急いで読みたい。2017/03/27
たまきら
30
おたまさん、「読むからねつづき!」と朝から楽しみにしていたので、普段は許されない9時半過ぎの布団入りだったけれども読むことに。どきどきしっぱなし、ページをめくるごとに次は食べられちゃうんじゃない?次は食べられちゃうんじゃない?自分はあれだけ夕飯のベーコンを楽しんでたくせに。やぎおいしいし。でも心臓悪い人は食べちゃいけないんだよ、たしか。2017/03/17
ちさと
25
「あらしのよるに」第2話。嵐のあけた翌日、顔を見合わせた2匹の笑い声から物語は始まります。苦手な嵐の夜を共に乗りきり友情を感じたのも束の間、お腹を空かせたおおかみは「う、うまそうだな」とよだれを垂らし、ヤギはヤギで「おおかみの目が光っていた…!」と一触即発の雰囲気。ごちそうを目の前に哀れなおおかみと案外呑気なヤギ。こんな友情は成立するのでしょうか。続きが気になる第3話へ。2019/01/13
anne@灯れ松明の火
24
1巻が気になる終わり方で、2人はどうなったのかなと思っていた。一体どうなるのか? 木村さんの話の運びはうますぎる! それにしても、オオカミの自制心は並大抵ではないだろうね~^^;2011/08/11
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