内容説明
昭和51年秋のラテン・アメリカ諸国、および翌年のスペインへの旅、さらに昭和56年秋のイスラエル、ポーランド、西ドイツへの旅での経験を綴る2冊の旅行記を収録。発見と刺激に満ちた思索の旅の記録。
目次
昨日の旅(リオ・デ・ジャネイロを目指して;ジーンズとポンチョ;独立の英雄たち;混血のすすめ;13人の巨人の前で;フランコのいないスペイン;カルロス一世即位の日;マドリッドと内灘;カルメンの国;人民戦線のまぼろし;安保で学んだこと;ロヨラの聖イグナシオ;フランコvs.ヒトラー ほか)
現代史の旅(敵意に囲まれた国;ユダヤ人の「携帯用国家」;グダニスクへの道;「連帯」の大会で;サダトの死;「神話日本」のショック;平和運動の行方 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
salvia
3
『昨日の旅』(S50年秋・51年春の合衆国、南米、スペイン)と『現代史の旅』(56年秋のイスラエル、ポーランド、西ドイツ)から成る。昭和の知識人の見聞録としてのんびりと読んだ。風邪などの体調不良からか愚痴っぽい始まりであったが、独裁者フランコ死亡直後に訪れたスペインから俄然面白くなった。特に、WWⅡにスペインを参戦させたいヒトラーと、国益を守る為に回避しようとするフランコの狸爺っぷり。この半世紀、ドイツは統一され、筆者が利用したデュッセルドルフのホテルニッコーも買収され、ガザは… と目眩を覚える。2024/03/24
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