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出版社内容情報
お姫さまや貴公子の華麗な恋。王朝ロマン。毛虫が好きな風がわりな姫君をはじめ、個性あふれる平安の人々が躍動する『堤中納言物語』と、天人から授かった秘琴をめぐる壮大な叙事詩『うつほ物語』の2編。 小学上級から
内容説明
『堤中納言物語』には、いまに通じる個性的な人間像が、あふれる機知とユーモアで描かれている。『うつほ物語』は、全20巻という日本最古の長編物語であり、その成立、内容ともに謎をひめた新発見の魅力にみちている。天上の琴を守り伝える芸術一座四代の数奇な物語の背景に、恋のさやあてや貴族の祝祭などの王朝ロマンが,絢爛豪華にくりひろげられる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がらくたどん
55
古川日出夫氏の『超空洞物語』と併読。「うつほ」はある琴演奏家三代を巡る20巻に及ぶ長編大河で幻想・奇跡を散らしながら時間と人が入り乱れる。そこに「竹取」を思わせる高貴な姫君への求婚潭が絡むのだが殺到する求婚者がやたらに多く逐一内面や周囲の困惑等が描かれるので私などは途中で本筋を見失う。この複雑で齟齬も多い物語を津島さんは一族の宗祖俊陰が霊魂として見つめ続ける三代記に仕立て直した。解説代わりに俊陰のボヤキや感慨が挿入され、逐語訳とは違うのがかえって「うつほ」の物語としての姿を明確にしているように感じられる。2024/11/27
ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪
34
〈日本の古典を読む:第三回〉のイベントより♪まず「堤中納言」:以前、原文付きの口語訳で読んだのでですが児童書の口語訳で読むとわかりやすかった。時代は本当に平安時代なのかと思うこともあった。 「うつほ物語」:20巻と長編で口語訳が難しいのに上手くまとまっていた。絵と合わせて読むと[仲忠]の子供のころは神童のようだ。後半は[藤壺]との関係はそうく来るか![俊蔭]目線はどうも私情があるよう。2017/03/16
はる
2
誰か漫画にしてほしいです。そのくらい面白いです。2015/06/12
rosewater_
1
『うつほ物語』って、こ、こ、こういうお話だったのね。。超感激でした。天人に授かった琴にまつわる親子四代の物語…ってことは、音楽小説? 竹取がSFとしたらこれは何?2011/07/07
留々家
0
作中の和歌を現代語訳するのはいいけど、原文も載せておいてほしかった。うつほ物語は上手くリライトしてあって面白く読めた。挿絵もかっこいい。堤中納言物語はオチがなくて退屈2014/09/10