内容説明
わが国臨済禅の祖型を創った大応の峻厳な禅。時流に超然とした重厚な原型を『斜福禅寺語録』にさぐる。
目次
大応の生涯とその思想
語録
崇福禅寺語録
感想・レビュー
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ネギっ子gen
44
【現在に伝わる臨済宗各派のほとんどは、鎌倉末期から室町期に活躍した、大応国師、大燈国師 (宗峰妙超) 、関山慧玄という“応燈関”の流れである】大応は、1235年に駿州安倍郡に生まれ、25歳で入宋。諱(いみな)は紹明。字(あざな)は南浦。歿した翌年、後宇多上皇から円通大応国師と勅諡された。巻末に略年譜。1994年刊。古来、日中両国に亘って多くの「禅語録」が編集されているが、<大応の「語録」を一読すれば、その“おしだし”に飾り気がなく、しかも冗舌に流れず、奇矯に走っていないことに、容易に気づくであろう>と。⇒2025/09/11