宿命―警察庁長官狙撃事件 捜査第一課元刑事の23年

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宿命―警察庁長官狙撃事件 捜査第一課元刑事の23年

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  • サイズ B6判/ページ数 303p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062210249
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

警察庁長官狙撃事件はなぜ未解決のまま時効を迎えたのか。濃厚な容疑を持つ人物が浮上しながらオウムに固執した日本警察の宿命とは―警視庁捜査第一課伝説の刑事・原雄一氏による待望の手記。
 1995年3月30日朝、東京・荒川区において、國松孝次警察庁長官が何者かに狙撃された。警視庁は、当時の社会情勢等から、オウム真理教団による組織的テロと見て、警察の威信をかけた大捜査を展開、2004年に至り、オウム真理教関係者の逮捕にこぎつける。しかし、被疑者らが起訴されることはなく捜査は迷走し、2010年3月、多くの謎を残したまま事件は時効を迎えてしまった。
実は、この捜査の陰で、濃厚な容疑を持つ人物が浮上していた。その人物は民兵組織の結成を目指した「中村泰」。中村の内偵を進めた原氏は、徹底抗戦する中村の取調べを継続し、ついに中村から、警察庁長官を狙撃した自供を引き出す。そして、その供述は、現場の状況に合致して迫真に富み、犯人しか知り得ない内容に満ちていた。原氏が率いる捜査班は、幾多の困難を克服しながら中村の捜査を推し進め、多くの証拠を蓄積していくが、中村が立件されることはなかった。
なぜ、中村の捜査は封印されたのか。警視庁幹部、警察組織、現場捜査員、被疑者、社会情勢等、様々な「宿命」が絡み合い、葬り去られた事件の真相に迫る。

第一章 警察VS.オウム
警官殺害犯を追え!/日本警察の一番長い日/357マグナムの破壊力/教祖の隠れ穴
第二章 急浮上した老鎗客
若手刑事の直訴/マスコミが気づいた/満州から来た男
第三章 タイム・リミット
はたして私を逮捕できますか/最終日の供述/逃走経路/組織の論理と現場刑事
第四章 包囲網
やはり供述どおりだった/警視総監の耳打ち/浮上したメキシコ人女性支援者 
第五章 ガン・ショー
ロサ・ゴンザレスの告白/海外捜査の重圧
第六章 自供
「反権力」の魂/巨大組織の「宿命」/公訴時効と公安部長の会見/あと一年早かったら   
第七章 刑事と公安
大晦日に上京した男/相模原で暮らす女/蒲田を彷徨う男
第八章 最後の告白
岐阜刑務所での面会/捜査終結


原 雄一[ハラ ユウイチ]
著・文・その他

内容説明

1995年3月30日午前8時31分。國松孝次・警察庁長官が狙撃された。執念の捜査の末にたどりついたのは、稀代のテロリスト中村泰だった。緻密な捜査ノートをもとに綴った、渾身のノンフィクション。真相に肉薄した捜査はなぜ封印されたのか?

目次

第1章 警察vs.オウム
第2章 急浮上した老鎗客
第3章 タイム・リミット
第4章 包囲網
第5章 ガン・ショー
第6章 自供
第7章 刑事と公安
第8章 最後の告白

著者等紹介

原雄一[ハラユウイチ]
東京都出身。中央大学法学部卒業後、民間企業勤務を経て、1980年警視庁警察官を拝命。機動捜査隊主任・班長、捜査第一課主任・係長・管理官・理事官を歴任し、その間、殺人事件を始め数々の凶悪事件、重要未解決事件の捜査に従事。築地署副署長、滝野川署長、第九方面本部副部長を務め2016年勇退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とくけんちょ

62
再読。再読することによって、タイトル、宿命の意味を感じることができた。組織に生きる人間として、ブレーキを踏みながら、アクセルを踏めという指示を聞くことができるか。そんなものは関係ない、正義のために突き進めと思うのが人間。立場立場で苦悩がある。それを宿命とした。わかってくれとは言わないが、うまくは言えないが、私には伝わった。2021/10/27

matsu04

35
圧倒的なリアリティ、身震いするほどの迫力。警察庁長官狙撃事件の真犯人とされるこの人物についてはこれまで色々な形で報じられてきたが、間違いなく本書が決定版であろう。長年にわたり自身が携わってきた膨大な捜査資料をこのように公開してよいものか、心配になってくるほどだ。それにしても「歴代の錚々たる幹部がオウム真理教の犯行と見て捜査を進めてきたのだから、最後までオウム真理教の犯行と見て捜査を尽くさなければならない〝宿命〟がある」とは…、うーむ。警視庁とは、大組織とはいったい何なのであろうか。2018/04/11

imagine

31
NHKの『未解決事件』が面白かったので。まず著者の文章が上手い!捜査にあたった警部自らによるものだが、実務手腕も敏腕だった上に中央大法学部卒なら当然か。事実関係がわかりやすく、オウム、刑事部、公安部、そして中村泰という人物が抱える、それぞれの思惑が交錯してゆく様には惹き込まれる。意味深なタイトルをはじめ、この本が刊行された真相に迫ってゆく章立て、警察組織図、現場見取図などが盛り込まれた構成も見事。日本犯罪史上、稀に見る不条理な幕引きは、今後どのような影響力を持つのか、とても気になる。2019/06/11

とくけんちょ

29
これこそが、警察庁長官狙撃事件の決定版。この捜査をめぐっては未遂で終わったからこそ、なんだか丸く収まった感じになっているものの、組織自体が自壊する大きな危険性を孕んだ印象操作だ。未遂である、被害者が警察のトップでつまりは身内である、当時、これ以上ない大きなオウムという悪があり、なし崩し的に記者会見でオウムの仕業にしている、だから、何だ。一言言えば、ただたんに見立てを誤り、事件捜査に失敗した結果だろう。この本は、事件捜査の渦中にいた捜査員の幻の捜査報告書である。2018/06/09

pohcho

29
1995年に起こった警察庁長官狙撃事件についてのノンフィクション。オウム真理教による組織的犯行ということで捜査が進められ、教団関係者が逮捕されたりなどしが、結局は迷宮入り。しかし、実のところは・・・という内容。これだけの時間をかけて捜査をして、犯人がわかっているのに明らかにできないという現実にとても驚いた。そして、それを「宿命」として受け入れる人々の姿に、日本の警察の歪んだ実態を見た気がする。真の実行犯の人生も興味深かった。 2018/05/11

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