元禄六花撰

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元禄六花撰

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062208406
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

すべては金の世の中と西鶴は言った。天災と失政を前にした明るく奇妙な諦念。元禄以来、日本人はなにも変わらない。その本質に迫る。野口武彦氏は前著『花の忠臣蔵』(講談社)でこう喝破しました。
「元禄人に目を据える。と、元禄の死者たちもひたと見返してくる。その眼差しは、同時代だからこそかえってものを見えなくする死角を突き抜けて、現代の迷路をくっきり照らし出すにちがいない」
 そして元禄という時代にこだわりつづける野口氏は、本書でさらにこう述べます。
「魅力と禁断の匂いが同時にした。それはたんなる江戸時代の年号のひとつではなくて、『元禄模様』『元禄小袖』『元禄見得』といった派手やかなイメージで彩られた時間の実体である。『花の元禄』と謳われる独特の蠱惑で人をさし招く。が、その花影には暗君・悪政・物欲・暴力といった危険がひしめいている。それは人を引き寄せながら撥ねつける、生のアンビヴァレンツだった。いわば『フグは食いたし、命は惜しし』という俗諺にも似た、ちょっと後ろめたい好奇心が人心をそそるのである」
 元禄の末期は地震に襲われ、宝永と改元され、将軍綱吉が没します。メディア、バブル経済、セックスとカネ……。この時代の諸相と現代とには、おそろしいくらいの共通性が読み取れます。本書は元禄の諸記録に分け入り、まさに終わろうとする平成と時空を往還しながら、いまなお日本人の心性の根底にあるものをあぶり出します。読み出したらやめられない六篇です。

二流作家
大奥のオイチョカブ
カネに恨みは数々ござる
梅ヶ枝の手水鉢
お初観音経
曾根崎の女


野口 武彦[ノグチ タケヒコ]
著・文・その他

内容説明

元禄と平成、なんの変わりがあるものか。バブルの崩壊と天災、失政下の明るい諦念。三百年の時空の皮膜に実をあらわす六つの物語。

著者等紹介

野口武彦[ノグチタケヒコ]
1937年東京生まれ。文芸評論家。早稲田大学第一文学部卒業。東京大学大学院博士課程中退。神戸大学文学部教授を退官後、著述に専念する。日本文学・日本思想史専攻。1973年、『谷崎潤一郎論』(中央公論社)で亀井勝一郎賞、1980年、『江戸の歴史家―歴史という名の毒』(ちくま学芸文庫)でサントリー学芸賞受賞。1986年、『「源氏物語」を江戸から読む』(講談社学術文庫)で芸術選奨文部大臣賞、1992年、『江戸の兵学思想』(中公文庫)で和辻哲郎文化賞、2003年に『幕末気分』(講談社文庫)で読売文学賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mc6ρ助

9
『「鐘」を「金銭(カネ)」に読み替えることは、一方では語呂合わせによる言語遊戯に洒落て見せるとともに、他方また、クソマジメなほど金銭欲を剥き出しにした俗信の極に向かう。そしてこういう言葉の連合ができあがったときこそ、人びとが自分たちの運命を目に見えないところから操っているのは、彼岸的な神仏の力ではなく、此岸的な金銭の力であると身体で感じはじめた瞬問にほかならない。すなわち、人びとの生活を容赦なく取りこんでゆく貨幣経済の影があまねく認知されたのだ。(p131)』元禄と現在が地続き・・不可思議な読書体験でした2018/04/15

のん

5
花の元禄。6編、6人の人間を通して描く元禄の風俗文化論。現代との相似。読む前に思っていたのと違って難しかったです。2018/03/26

レフ

1
最後、気持ち悪かった。2025/02/28

Jun Masuno

1
何気に見つけた作品を読了 初めての著者でした 元禄をモチーフに書かれた6の短編集2019/05/16

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