出版社内容情報
「竹島問題」の本質は何か。「鎖国」の時代の日朝関係史とは。日本人の朝鮮観の形成を歴史から解き明かす。近代における日本と朝鮮半島は、日本の植民地化、そして敗戦、朝鮮戦争と続く歴史のうちに、複雑な関係を形成してきました。
それについては、『朝鮮半島のナショナリズム』と題して、本叢書第4巻で、詳述します。
本巻は、それでは、近世から近代にかけて、日朝の関係はどうだったのか。そして、日本人は、どのように朝鮮観を形成していったのか。
始まりは、ここでも、豊臣秀吉の朝鮮出兵に求められます。
そして、『鎖国」下で、日朝はどのように交流していたのか。
朝鮮通信使の往来は有名ですが、船舶の漂流による漂流民の扱いをめぐっても、交流していました。
そのような歴史の中で、「竹島」の問題が浮上します。「竹島」は、歴史から明らかになることが極めて多いのです。
また、近代日本の朝鮮人蔑視という問題もあります。
近世、近代を通して、日朝関係史だからこそ、明確に理解できる問題の本質を明らかにしていきます。
大君の外交/「武威」の国/元禄竹島一件/漂流と送還/出身地を詐称する漂流民/十九世紀の鬱陵島海域/竹島の日本領編入/韓国皇太子の鳥取訪問前後 他
池内 敏[イケウチ サトシ]
著・文・その他
内容説明
竹島問題、漂流民、朝鮮通信使、そして近代の日朝関係…歴史学が明らかにする問題の核心!
目次
大君の外交
「武威」の国
元禄竹島一件
漂流と送還
出身地を詐称する漂流民
ひとの交流
絵画とモノ
史実と脚色
一九世紀の鬱陵島
竹島の日本領編入
韓国皇太子の鳥取訪問前後
「鮮人」考
細井肇の和訳した『海游録』
「鎖国」と朝鮮観
著者等紹介
池内敏[イケウチサトシ]
1958年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程中退。博士(文学)。現在、名古屋大学教授。専攻は、日本近世史、近世日朝関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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