山口組三国志 織田絆誠という男

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 306p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062207751
  • NDC分類 368.5
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「任侠団体山口組」トップが私だけに語ったこと2017年4月30日、それまでの「神戸山口組」を割って出て、「任侠団体 山口組」(その後「任侠山口組」と改称)が尼崎で結成された。代表に就いたのは神戸山口組で若頭代行だった織田絆誠である。
ここに山口組を名乗る団体が三つ存在し、三派鼎立の状態が生まれた。今後、三派のうちどこが勝ち残り、どこが生き残るか、「山口組三国志」という物語が始まっていく。
ヤクザ、暴力団が新しい枠組み、規範を求めているのは確かである。それにどこまで応えられるかが、生き残る組織を決めていくのではないか。つまり山口組は内外ともに危機を迎え、時代の曲がり角にさしかかっているから、三つの山口組の鼎立状態、つまり「山口組三国志」が生まれたとも考えられる。何らかの新しい方法、システムを手にしなければ、彼らの明日どころか、今日がないのだ。

はじめに
第一章 任侠山口組の誕生
第二章 織田絆誠 男の売り出し
第三章 検証・五代目山口組
第四章 検証・六代目山口組
第五章 実録・神戸山口組の設立
第六章 山口組両派の和解工作
第七章 検証・神戸山口組
あとがき


溝口 敦[ミゾグチ アツシ]
著・文・その他

内容説明

日本最大の暴力団が、いま、最大の危機を迎えている。暴排条例による外圧、先細るシノギ、半グレら新勢力の台頭―。相剋を繰り返す闇社会の巨艦にあって、ついに新世代の改革者が立ち上がる。数々のドンの肉声をとらえ続けてきた著者、ヤクザ取材半世紀の集大成!

目次

第1章 任侠山口組の誕生―若きカリスマが挑む「脱反社」という最終目標
第2章 織田絆誠 男の売り出し―在日三世の矜持と柳川組の血脈
第3章 検証五代目山口組―バブルが腐蝕した大義
第4章 検証六代目山口組―クーデターの果てに訪れた弘道会専横支配
第5章 実録神戸山口組の設立―初めて明かされる六代目脱退劇の深層
第6章 山口組両派の和解工作―権謀渦巻く水面下の駆け引き
第7章 検証神戸山口組―懐刀の核弾頭に見限られた英雄

著者等紹介

溝口敦[ミゾグチアツシ]
ノンフィクション作家。ジャーナリスト。1942年、東京都に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業。出版社勤務などを経て、フリーに。『食肉の帝王』で、第25回講談社ノンフィクション賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GAKU

62
「六代目山口組」を割って出た「神戸山口組」。更にそこから割って出て結成された「任侠山口組」。代表に就いた織田絆誠の証言と、5代目山口組から現在の三団体に至るまでの、内情が描かれています。今までの内紛、分裂の原因は全て金と身内の権力保持が原因と見られます。しかし織田絆誠の証言を読む限りでは、彼は昔の侠客のように「弱気を助け強きをくじく」という理念のもと、暴対法による締め付けで、年々厳しくなって行く「ヤクザ」の世界をどうしていかなければ行けないかという事を、真摯に考えているのだなという事を知る事が出来ました。2017/12/21

犬養三千代

9
分裂した山口組を任侠山口組、織田絆誠の視点で描く。山口組司忍組長に集まるお金に驚き。10億、5億はお中元毎月一人1億支払うそうな。任侠山口組はリーズナブル。月に10万らしい。ヤクザといえば殺人それも内部抗争でメンツとお金が絡む。後書きに神戸山口組は消えるだろうとの考察。織田絆誠の描くヤクザの未来はどうなっていくのだろう。新しい在り方を構築できるだろうか。2023/01/15

CTC

5
11月14日講談社刊。斯道についての著作で圧倒的実績の溝口敦氏新刊。16年8月の分裂以来、著者は一貫して神戸山口組寄りの発信をしてきた。発表の場は、講談社の媒体や夕刊紙であったが…断定的な書き方に、当局の意図なのか?と思うほどだった。当局は不安定化を望んでいないだろうが、力の分裂は意図するところだろう。しかし本書を読んで別な見方が腑に落ちた。半世紀に亘って山口組を取材し、そのため自身も、子息すら凶刃にかかった事のある、この老ジャーナリストは…任侠山口組の織田絆誠代表の人柄と正論が“筋”と確信しているのだ。2017/11/18

コリエル

4
日本で最大のヤクザ派閥であるのは山口組。その程度の印象しか持たずに読み始めた。その山口組が、組織内の内紛で三分されることになった経緯を、最新の分派である任侠山口組代表・織田絆誠に焦点を当てて描く。我々庶民がニュースから得る印象とは異なり、欲にまみれた争いからの分裂ではなく、改革の志あっての分離というのはわかった。ただ、筆者が後書きに述べるように、暴力団が反社会的組織のレッテルを外し、国から認められる存在へとなれるかというと甚だ疑問であると言わざるを得ないだろう。2018/06/24

hatagi59

4
久しぶりの読書メーター! 山口組3代目、4代目の話は特になし。 5代目以降の流れをおさらいし、現状どいういった人間が中心となって、どの様な活動をしているのかを垣間見るのに良い。 ネット情報が、いかにメチャクチャであるか、いかにいいように利用しているのかが、本書を読むと良く分かる。 神戸、六代目側の言い分も同じ著者がインタビューして書いてくれないかな。 4代目や一和会に関する書籍を色々読んだのと、本書を読んで思ったのは、4代目の若頭が5代目をとってたら、どうなっていたのだろうか、ということ。2017/12/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12387817
  • ご注意事項

最近チェックした商品