出版社内容情報
人生に絶望し“死”を望んだ少年。彼が出会ったのは、太平洋戦争時“生”に執着した老人。「生きる覚悟」を手に入れる、希望の物語。2015年10月。中学2年生の萩原友人は、伯母の住む札幌を訪れる。それはいじめられる日々からの束の間の逃避であった。友人はひょんなことから伯母の勤務する病院に神風特攻隊の有名人・佐々木友次が入院していることを知る。
いじめの苦しさから逃れるため、自殺を試みるも思いとどまった友人は、伯母の勤める病院に向かい、佐々木の病室を見つける。佐々木は9回特攻に出撃し、9回とも生還したのだという。特攻隊と佐々木に関心を持った友人は、古本屋で『陸軍特別攻撃隊』を手にする。そこに書かれていたのは、敵艦への体当たりという任務を負った万朶隊の物語であった。
鴻上 尚史[コウカミ ショウジ]
著・文・その他
内容説明
人生に絶望し、死を望んだ少年が出会ったのは、太平洋戦争で9回特攻し、9回生きて帰ってきた実在の特攻隊員だった。非情な命令に負けず空を飛び続けた男と、教室で戦った孤独な少年の物語。
著者等紹介
鴻上尚史[コウカミショウジ]
1958年、愛媛県生まれ。早稲田大学法学部卒業。在学中に劇団「第三舞台」を結成。以降、作・演出を手掛ける。1987年「朝日のような夕日をつれて」で紀伊國屋演劇賞、1992年「天使は瞳を閉じて」でゴールデン・アロー賞、1995年「スナフキンの手紙」で岸田國士戯曲賞、2010年「グローブ・ジャングル」で読売文学賞戯曲・シナリオ賞を受賞する。日本劇作家協会会長。現在は「KOKAMI@network」と「虚構の劇団」を主宰し活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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