大国の暴走―「米・中・露」三帝国はなぜ世界を脅かすのか

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大国の暴走―「米・中・露」三帝国はなぜ世界を脅かすのか

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062206396
  • NDC分類 319
  • Cコード C0095

出版社内容情報

世界を大混乱に陥れる米中露「三帝国」の暴走原理を、日本を代表する「米中露」分析のプロが徹底的に読み解く、新しい国際情勢分析書これが大国の暴走原理だ!

▲自国の権益を守るためなら何でもやるし、何をしてもいい

▲「民主主義」「人道主義」のような価値観はかえって邪魔だ

▲国境は曖昧にしておきたい(国境外にも自国の影響力を及ぼしたいから)

▲他の大国に依存しているような国は「主権国家」ではない


世界を大混乱に陥れる米中露「三帝国」の暴走原理を、日本を代表する「米中露」分析のプロが徹底的に読み解く、新しい国際情勢分析書


「最近、アメリカとか中国とかロシアみたいな、いわゆる『世界の大国』が、やたらと好き勝手なことばっかりしているように見えませんか? 南沙諸島や尖閣で示威活動を繰り返す習近平の中国。クリミア併合後も周辺国に対して威圧感を高めるプーチンのロシア。そして『アメリカ・ファースト』を唱え、従来の秩序や政治を真っ向から否定するトランプのアメリカ。世界を大混乱に陥れる(ように映る)これら、現代の三大帝国が暴走するその原理を解き明かすような本をいつか作りたいと思っていました」(担当編集者談)。

本書で論じられるトピック

■ホワイトハウスで起きている3派の対立

■トランプが北朝鮮危機を煽る理由

■ロシアが得意とする「弱者の戦略」

■米中露三国による「新ヤルタ体制」

■習近平政権は「中国のネオコン」

■「文明の衝突」から「文明の併存」へ

■オルタナ右翼とデタラメ・ニュース

■帝国主義国家における「主権」の定義

■実はかなりヤバいロシア経済

■台湾が「ディール」される日

■「G0(ジーゼロ)」の世界、または「B3(ブロックスリー)」の世界へ

■中国に襲われない日本をつくる

■トランプの「ガスライティング」に惑わされるな

ほか

1 トランプ政権半年間の総括
2 三帝国の「新・三国史」
3 これから世界で何が起こるのか
4 日本はどうすべきか


渡部 恒雄[ワタナベ ツネオ]
著・文・その他

近藤 大介[コンドウ ダイスケ]
著・文・その他

小泉 悠[コイズミ ユウ]
著・文・その他

内容説明

世界を大混乱に陥れるアメリカ・中国・ロシア「三帝国」の暴走原理を、日本を代表する米中露分析のプロが徹底的に読み解く。

目次

1 トランプ政権半年間の総括 世界「大混乱」の時代(ホワイトハウスで起きている3派の対立;“初期設定”に戻ってしまうトランプ ほか)
2 三帝国「新・三国史」 アメリカ・中国・ロシア各国の野望(ロシアが得意とする「弱者の戦略」;習近平政権は「中国のネオコン」 ほか)
3 これから世界で何が起こるのか(トランプに大統領は務まるか;実はかなりヤバいロシア経済 ほか)
4 日本はどうすべきか 9条改正と核武装(日米貿易摩擦は再燃するのか;トランプ対日本企業 ほか)

著者等紹介

渡部恒雄[ワタナベツネオ]
1963年福島県生まれ。東北大学歯学部卒業後、米国留学。1995年ニューヨークのニュースクール大学で政治学修士課程修了。同年、ワシントンDCの戦略国際問題研究所(CSIS)に入所。研究員、主任研究員を経て2003年3月より上級研究員として、日本政治、日米関係、アジアの安全保障を研究。2005年4月に帰国。三井物産戦略研究所主任研究員、東京財団政策研究ディレクター・上席研究員を経て、現在は笹川平和財団特任研究員、戦略国際問題研究所非常勤研究員を兼任

近藤大介[コンドウダイスケ]
1965年東京都生まれ。東京大学卒業、国際情報学修士。講談社入社後、中国、朝鮮半島を中心とするアジア取材をライフワークとする。講談社北京副社長を経て、現在『週刊現代』編集次長、『現代ビジネス』コラムニスト。『現代ビジネス』に連載中の『北京のランダムウォーカー』は360回を超え、日本で最も読まれる中国関連ニュースとして知られる。2008年より明治大学講師(東アジア論)も兼任。著書多数

小泉悠[コイズミユウ]
1982年千葉県生まれ。早稲田大学社会科学部、同大学大学院政治学研究科修了。政治学修士。民間企業勤務、外務省専門分析員、ロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所(IMEMO RAN)客員研究員などを経て、現在、公益財団法人未来工学研究所特別研究員。ロシアの軍事・安全保障を専門としており、特にロシアの軍改革、ハイブリッド戦略、核戦略、宇宙戦略などに詳しい。著書のほか、『軍事研究』誌等でロシアの軍事・安全保障に関する分析記事を執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mochizo

3
中々面白い本です。トランプが中国的という指摘も納得がいきます。例えば、家の人しか信用しないという姿勢が。そして、習近平がプーチンを尊敬し彼のように長々期的政権を気づきたいという指摘も面白いです。本当に日本は厄介な隣国に囲まれているということを今一度考えるにはいい本ですね。2017/11/03

noko

2
米露中のことを考えると、米の事は理解できる。でも中露は想像をいつも超えてくるから、びっくり。国境はあいまいな方が都合が良い。国境外にも自国の影響を及ぼしたいから。ロシアのGDPは韓国と同じ位、でも膨大な防衛費を使い大暴れしている。今はたまたまバラバラになっているけど、ベラルーシやウクライナ位まではほとんど我々という意識が露にはある。中国は農村戸籍の人は、損を強いられていて現代版アパルトヘイトらしい。戸籍制度自体、家制度が廃止されたのだから、日本でも廃止してもいいのかな?と思った。戸籍による差別があるし。2021/06/17

アーク

2
アメリカ、中国、ロシアの共通点ってどの国も右傾化していることだけれど、マスコミで報じられている内容と実態は異なるのが分かるな。アメリカはトランプのせいでブレまくり、反対に中国はブレずに大国化を図り、ロシアの経済は意外とヤバいなんてマスコミが書けない内容だけに面白い。世界的に隣国は困った相手になりがちだけど、それを客観的に捕らえるためのヒントになる本だな。2017/11/11

しま

2
米中露の今がわかる本。座談会形式なので読みやすい。習近平は台湾統一が悲願。トランプはオバマがやっていないあるいは反対のことをやる。実はロシアの経済はガタガタなどあまり表に出ていないことを知ることができた。ただ、客観的な数字やデータを示してほしかった。今後は三大国の根底にある下部構造を理解していきたいと思った。2017/10/24

KJ.O

1
南沙諸島を不法占拠し、尖閣で示威活動を繰り返し、東アジアの国際秩序に挑戦する習近平の中国。一方的にクリミアを併合し、周辺国を威圧するプーチンのロシア。そして、「アメリカ・ファースト」を唱え、従来の秩序や政治を全否定するトランプのアメリカ。これら米中露「三帝国」の行動原理を分析のプロ3人の対談形式で、国際情勢を分析している。今後の国際秩序がどう変化していくのか占ううえで参考となる。しかし、やはり日本にとっては、自由と民主主義の理念の裏打ちのあるアメリカを中心とした国際秩序が維持されることが望ましいのだろう。2017/11/24

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