だまされないための「韓国」―あの国を理解する「困難」と「重み」

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062206303
  • NDC分類 312.21
  • Cコード C0031

出版社内容情報

韓国政治を専門とする気鋭の国際政治学者二人が、やっかいでクセの強い韓国との向き合い方、理解の仕方を語る!ついに新大統領のもとで新たな船出となる韓国。
混迷の時代を生き抜くための知恵を、気鋭の政治学者二人が対談で語り合います。
・なぜ「韓国」について語るのは難しいのか
・大統領が弾劾された「崔順実ゲート事件」とは何だったのか
・「韓国」にとっての「正しさ」とは? 「日本」にとっての「正しさ」とは?
・新大統領就任で日韓情勢はどうなる?
・「韓国」からのニュースに騙されない方法は? など。

浅羽 祐樹[アサバ ユウキ]
著・文・その他

木村 幹[キムラ カン]
著・文・その他

安田 峰俊[ヤスダ ミネトシ]
著・文・その他

内容説明

激動の日韓情勢を見極めるための分析的処方箋。気鋭の政治学者2人が斬る「あの国と日本」。

目次

第1章 「日韓関係」にあるバイアス
第2章 朴槿恵大統領はなぜ弾劾・罷免されたのか
第3章 「慰安婦問題」の背景と今後
第4章 新韓国大統領への期待と展望
第5章 韓国・日本をめぐる国際関係の変化
第6章 なお残る、日韓の爆弾と処理方法
第7章 それでも「韓国」という国を知るために

著者等紹介

浅羽祐樹[アサバユウキ]
1976年大阪府生まれ、新潟県立大学国際地域学部教授。立命館大学国際関係学部卒業、ソウル大学大学院博士課程修了。Ph.D(政治学)。専攻は比較政治学・韓国政治、司法政治論。現代韓国朝鮮学会賞受賞

木村幹[キムラカン]
1966年大阪府生まれ、神戸大学大学院国際協力研究科教授。京都大学大学院法学研究科修士課程修了、博士(法学)。専攻は比較政治学、朝鮮半島地域研究。アジア太平洋賞特別賞、サントリー学芸賞、読売・吉野作造賞等を受賞

安田峰俊[ヤスダミネトシ]
1982年滋賀県生まれ、ノンフィクション作家、多摩大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

53
比較政治学者による対談。木村幹氏の方は鈴置高史の諸作でお馴染だったけど、浅羽氏も極めて冷静に韓国の現状を分析していて兎に角面白い。昨今だと反日・嫌韓に収束しそうな日韓関係であるが、やはり今一番必要なのはこういう事態を長期的にみる冷静な視点だよなあ。ただ少女像問題に関して言えば性善説に立ちすぎているようにも思えるけど。あと朴槿恵の弾劾があまりに劇的過ぎたので気付かなかったが、大統領選の面子が変わっていないというのは面白い指摘。こういう議論を読むと反日・嫌韓というのはあくまで一断面に過ぎないのがよくわかるな。2017/05/20

ntahima

22
韓国と出会って早十数年。内7年は韓国で過ごしたが、最近の韓国に関する両極論には首を傾げざるを得ない。本書は信者御用達の聖典ではないので、具体各論について異論のある人はいると思う。但し、少なくとも日韓を比較して、どちらが上とか、正しいとかいう価値評価を下したものではない。韓国を読み解く上で有用な必須情報満載ではあるが最終回答でもない。自らファクトに接する努力と、自分の頭で考えてみることが重要。私もロウソク集会、弾劾、大統領選までの現地報道を日々追った。自分なりの素人解釈と専門家の分析との相違を存分に楽しむ!2017/06/04

BLACK無糖好き

18
「韓国はわけがわからない国だ」で、思考停止してしまっては何も始まらない。この隣国をどう上手く利用するか知恵を絞るべきであろう。メディアもコリア・リテラシーに磨きをかける必要性を感じる。本書は二人の韓国政治研究者の対談形式で、現在進行形の様々な問題に大胆に切り込んだ異色の作品。とりわけ浅羽教授の韓国大統領と司法の解説の際に出てきた「司法政治論」というアプローチ手法は大いに参考になる。徴用工裁判の行方はまさに時限爆弾を抱えているようだ。◆それにしても、このセンスのない装丁は何とかならなかったのか?^^;2017/08/02

さとうしん

11
「一段劣った国」「日本やアメリカより小さくて弱く、圧力をかければ言うことを聞く国」という決めつけが韓国理解を損ねるという点は同意だが、本書に頻出する「正しい××」、特に「正しい歴史(認識)」に関する議論にはやはり違和感がある。「韓国側にとって本来あるべき理想の歴史」に対応するのは本当に「史料に基づき客観的な考証を深めることで導かれた、より事実に近づいた定説」なのだろうか?「学術的な考証によって日本側に一方的に不利な結論を突きつけられた場合、日本人は「客観的に」それを受け入れられるのだろうか?2017/06/01

kenitirokikuti

10
浅羽氏が比較政治学、木村氏が地域研究。議会や行政府や司法の具体的なプロセスをふまえたり、新聞の社説を縦に長く追ってとあるイシューの扱われ方の変化を把握したり、といった方法論も語られる。インフォマント頼りはうまく行くとハマるけど、うまく行かないときは八方ふさがりである。真正性とか真情性といったなんとなく意味が取れる単語のニュアンスを適当に読まないように。2018/11/04

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