出版社内容情報
二等航海士として捕鯨船フランクリン号に乗り込むジョン・マン。シリーズ第6弾は、万次郎の航海士としての冒険と成長の物語。バートレット・アカデミー(航海術専門学校)を首席で卒業した万次郎。一八四六年、新造船である捕鯨船フランクリン号に二等航海士として乗り込む。船長はかつてジョン・ハウランド号で同船していたアイラ・ディヴィス。
途中寄港したボストンで、アカデミー時代の旧友に会い、貴重なアドバイスを受けるジョン・マン。凪や嵐に悩まされながら航海は続く。
郷土の先達、中浜万次郎ことジョン・マンの奇跡の生涯。鎖国日本から漂流し、初めてアメリカの地で生活を送り、初めて地球を一周し、自力で帰国した誇るべき日本人の物語!
山本 一力[ヤマモト イチリキ]
著・文・その他
内容説明
二等航海士として海へ。バートレット・アカデミー(航海術専門学校)を首席で卒業した万次郎。故郷や仲間に思いを寄せながら、1846年5月、ニューベッドフォードから出航。アフリカからアジアへと、緑したたる未知の大陸へと漕ぎ出でる。
著者等紹介
山本一力[ヤマモトイチリキ]
1948年高知県高知市生まれ。都立世田谷工業高校卒業。十四歳のときに上京し、高校卒業後、旅行代理店、広告制作会社、商社など十数種の職業を経験。1997年、「蒼龍」で第七七回オール讀物新人賞を受賞。2002年、『あかね空』で第一二六回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆみねこ
68
万次郎はアカデミーを首席で卒業し、二等航海士としてフランクリン号で航海に。捕鯨船ではあるものの、世界中の珍品を集めよという任務も担う。航海は順風、途中のエピソードはやや冗長に思えて少し退屈でした。10ヶ月の航海を経てグァムまで、次巻に期待としましょう。2017/07/06
それいゆ
48
「順風編」ではフランクリン号がニューベッドフォードを出航後、大西洋、インド洋を通過して、10か月かかって、やっとグァムに着きました。万次郎を早く故郷の宇佐浦に帰してやりたい!この第6巻でもそれは実現しませんでした。第7巻は「金鉱編」だそうです。チャップリンの「黄金狂時代」のような雰囲気になるのでしょうか?2017/07/07
ぶんこ
38
待ちに待った6巻。アカデミーを首席で卒業し、大型捕鯨船の2等航海士となって喜望峰からオーストラリア、グァムを経て日本沿岸での捕鯨に向かうジョン・マン。アカデミーでの級友からの助言を受け、水を濾過する装置を準備したりと事前情報収集、準備に万全を期していました。ジョンが救助された船の副長だったデイヴィスが今回の捕鯨船での船長で、お互いの信頼関係も出来ていたのですが、その船長が病を発症。言動がおかしくなってきて、先行きが波乱含みとなってきたところで次巻へ。物足りない気分で読了。2017/07/13
ともくん
33
大恩人、ホイットフィールド船長の元を離れ、初めての捕鯨船に二等航海士として乗り込んだ万次郎。 初めての責任のある立場での航海。 土佐弁よりも、英語が自然と口に出るようになり、周りとのコミュニケーションも円滑に。 この航海が万次郎を、どのように成長させてゆくのだろうか。 2024/06/21
aloha0307
26
航海術専門学校を、言葉のハンデを跳ね返し首席で卒業した万次郎(すごいよなあ✿)。1846年、捕鯨船フランクリン号に航海士として乗り込みます☺ 登場人物ひとりひとりが生き生きと眼前に思い浮かび、活劇を見ているようです(古き良き善良な人たちばかりというのが、本シリーズに吹く涼風の特徴です☺)。2019/10/11