出版社内容情報
知れば知るほど、読めば読むほど、好きになる。小説の女王・皆川博子が耽溺した、完全保存版ブックガイド。知れば知るほど
読めば読むほど
好きになる。
《この辺境図書館には、皆川博子館長が蒐集してきた名作・稀覯本が収められている。知らない、読んだことがない、見つからない――。
そんなことはどうでもよろしい。読みたければ、世界をくまなく歩き、発見されたし。運良く手に入れられたら、未知の歓びを得られるだろう。(辺境図書館・司書)》
小説の女王・皆川博子が耽溺した、完全保存版ブックガイド。(書き下ろし短編も収蔵)
皆川 博子[ミナガワ ヒロコ]
著・文・その他
内容説明
最期の日まで、本に溺れる。小説の女王が耽読した、妖しくも美しい本の数々。書き下ろし短編「水族図書館」も収蔵。
目次
『夜のみだらな鳥』とホセ・ドノソ
『穴掘り公爵』とミック・ジャクソン
『肉桂色の店』とブルーノ・シュルツ
『作者を探がす六人の登場人物』とルイジ・ピランデルロ
「建築家とアツシリアの皇帝」「迷路」とフェルナンド・アラバール
『無力な天使たち』とアントワーヌ・ヴォロディーヌ
「黄金仮面の王」とマルセル・シュオップ
『アサイラム・ピース』『氷』とアンナ・カヴァン
「曼珠沙華の」と野溝七生子
『夷狄を待ちながら』とジョン・マックスウェル・クッツェー
「街道」「コフェチュア王」とジュリアン・グラック
『黒い時計の旅』とスティーヴ・エリクソン
『自殺案内者』「蓮花照応」と石上玄一郎
『鉛の夜』『十三の無意味な物語』とハンス・ヘニー・ヤーン
『セルバンテス』とパウル・シューアバルト 『ゾマーさんのこと』とパトリック・ジュースキント
『吸血鬼』と佐藤亜紀
『魔王』とミシェル・トゥルニエ
「光の門」とロード・ダンセイニ 「鷹の井」とウィリアム・バトラー・イェイツ
『神の聖なる天使たち ジョン・ディーの精霊召喚 一五八一~一六〇七』と横山茂雄
『心は孤独な狩人』とカースン・マッカラーズ
「アネモネと風速計」と鳩山郁子 『わたしは灯台守』とエリック・ファーユ
「紅い花」「信号」とフセヴォーロド・ミハイロヴィチ・ガルシン 『神経内科医の文学診断』(正・続)と岩田誠
『塔の中の女』と間宮緑
『銀河と地獄』と川村二郎 「ロレンザッチョ」とアルフレッド・ミュッセ
『郡虎彦全集』と群虎彦 『群虎彦 その夢と生涯』と杉山正樹
水族図書館 皆川博子
著者等紹介
皆川博子[ミナガワヒロコ]
1930年旧朝鮮京城生まれ。東京女子大学中退。73年に「アルカディアの夏」で小説現代新人賞を受賞し、その後は、ミステリ、幻想小説、歴史小説、時代小説を主に創作を続ける。『壁・旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞(長編部門)を、『恋紅』で第95回直木賞を、『薔薇忌』で第3回柴田錬三郎賞を、『死の泉』で第32回吉川英治文学賞を、『開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU―』で第12回本格ミステリ大賞を受賞。2013年にはその功績を認められ、第16回日本ミステリー文学大賞に輝き、15年には文化功労者に選出される。辺境図書館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
紅はこべ
青蓮
KAZOO
藤月はな(灯れ松明の火)